サウナの驚くべきヒートショックプロテイン(HSP)効果

サウナの驚くべきヒートショックプロテイン(HSP)効果

サウナでくつろぐ男女

日常生活において疲れやストレスが溜まってしまったとき、休暇を取って温泉やお風呂屋に行かれる方は多いと思います。

サウナは、どうでしょうか?

サウナに気分転換として行かれる方は入浴や温泉に比べると、数は少ないかもしれません。サウナにはヒートショックプロテイン(HSP)が得られるという素晴らしい効果があります!今回はサウナの驚くべき効果についてご紹介します。

サウナは健康にとっても、そして美容にとっても、大変有効であることが注目されています。
サウナの正しい入り方、素晴らしい効能を項目別に解説していきます。
ヒートショックプロテイン(HSP)が心身健康の大切なカギとなるので、注意してご一読いただけますと幸いです!
サウナの独特の世界をぜひ知って頂き、素敵な身体を手に入れてください!

交告承己

美容アドバイザー

この記事は美容管理アドバイザー交告 承己(こうけつ うい)が執筆しました

日々、お肌について悩むお客様からのご相談をお受けしているお肌美容の専門家です。おひとりおひとりに対して懇切丁寧に、アドバイスをさせていただいております。スポーツ記者だった経歴を活かし、運動や健康管理の側面からも、美容に関して鋭く迫ります!

1.サウナとヒートショックプロテイン(HSP)の最新情報

みずみずしいスポンジ肌の女性

サウナについてみていく前に、サウナに入ることで得られる最も注目すべき効果であるヒートショックプロテイン効果(HSP)をご紹介します!

私たちの身体は約60兆という数の細胞で作られており、そのほとんどがタンパク質からできています。細胞に熱(ヒートショック)を加えると細胞内のタンパク質はダメージを受けますが、同時にヒートショックプロテイン(HSP)という特殊なタンパク質が生まれます。
ヒートショックプロテイン(HSP)はダメージを受けたタンパク質を元通りにケアします。細胞は疲労、血流の悪化、外部からの紫外線など、さまざまなストレスによってもダメージを受けますが、これらの細胞異常に効果を発揮するのがヒートショックプロテイン(HSP)なのです!

もともと我々が持っている自然治癒力としての機能として、ヒートショックプロテイン(HSP)が体内にたくさんあることで怪我や病気に強い身体になります。また、紫外線などのダメージにも有効なので、肌荒れやシミ・シワといった症状にも強いお肌になれるのです。

サウナに入ることで、ヒートショックプロテイン(HSP)は増やせます。
サウナは発汗が始まった時には、体温が38℃前後にはなっています。熱ストレスを受けて体温が38℃を超えてくると、ヒートショックプロテイン(HSP)は増えます。
サウナを正しく利用することで、身体がもともともっていた「根本力」を高めることができます。健康と美容を目指す方々にとって、一時的な効果ではない真の体質改善を期待できる秘密兵器として、サウナはとてもおすすめなんです♪
サウナの素晴らしさを認識していただけましたでしょうか。サウナは正しく入ることで、身体に負担を強いることなく、心身の状態をキープアップすることができます。

2.サウナと血流 ヒートショックプロテイン(HSP)と並ぶもうひとつの柱

体温変化の燃焼イメージ

サウナに入ることよって自律神経が整います。サウナの体温変化によって交感神経と副交感神経のバランスが正常化され、乱れた体内環境がリセットされるからです。
自律神経が整うと、具体的にどういった良いことが起こるのでしょうか。
重要な効果は、血流の促進です。

血流の促進は健康・美容にとって、最もわかりやすい事象といえます。

ここではサウナの血流効果と、それによってもたらされる健康・美容効果を解説します。
血流はヒートショックプロテイン(HSP)効果と並ぶ、もう一つの柱です。
重要なポイントですので、それでは早速みていきましょう!

2-1 サウナと血流は健康への架け橋

サウナで火照る女性

サウナによって自律神経がととのうことによって得られる最も注目すべきことは、発汗作用と血管拡張効果です。
サウナ熱の刺激で交感神経が働くことによって心拍数が上がり、発汗作用が起こります。全身にある汗腺の数は200万個~400万個にのぼるとも言われ、これが一気にフルスロットルで働くことで、1回のサウナでかく汗の量は300ml以上にもなります。
この大量の汗とともに、体内に溜まった老廃物や疲労物質が排除されていきます。便秘なども解消されます。エアコンの効いた室内での生活に慣れている現代人は、汗腺の働きが鈍りがちなので、サウナで汗をかくことは発汗機能の回復に役立ちます。
サウナは夏バテや冷え性にもとっても効果的なんです♪

副交感神経の活性化で全身の動脈・静脈が拡がるので、血液の流れがよくなり、身体の隅々まで栄養素が行きわたるようになるので病気などにかかりにくく、また回復もしやすい身体へと変化していきます。このあたりはヒートショックプロテイン(HSP)とも関連します。ヒートショックプロテイン(HSP)を高めつつ、血液循環を整えることで、身体全体の環境が変わります。細胞に働きかけるヒートショックプロテイン(HSP)と並び、そこに栄養を届ける血流はもう一つの柱です!血流こそが健康へ導く架け橋となります!

サウナでの副交感神経の活性化による血管の拡張の特筆すべきところは、心臓に負担をかけずに血液量が増えることです。全身に血液を送る際の負担が減るため、多くの血液が血管を回るようになり、質のイイ血管に変わっていきます♪
血流の改善が、健康の促進にとても重要です。サウナは誰でも手軽に身体環境をリセットできるので、大変おすすめです。

2-2 サウナがもたらす毛細血管 美容効果の理由

美容効果を実感するうつ伏せの女性

血流のアップは、眠っていた毛細血管の復活にも寄与します。
美容効果にそのことが結びつくのです!
毛細血管は、血管の外側の「壁細胞」と内側の「内皮細胞」の二重構造でできています。この細胞同士の接着が弱くなり外側の壁細胞がはがれてくると、血液が血管外にもれてしまうのです。その状態がゴースト血管です。
ゴースト血管になる原因にはまず加齢があります。40歳代から毛細血管の老化が加速するのです。生活習慣の乱れが2番目の原因で、ひどい場合は20~30歳代でもゴースト化します。具体的には、運動不足、睡眠不足、ストレスがあげられます。

血が滞った状態になりますと肌の新陳代謝が低下し、体への栄養素が行きわたらず、シミ、肌荒れ、目のくま、大人ニキビなどの様々な肌トラブルを引き起こりやすくなります。
サウナ室に入ることで心拍数が上がり、血管が拡張します。体内に多くの血液が循環するようになるので、普段収縮してしまっている毛細血管への血流も活発になります。そうなると身体の隅々まで毛細血管を通して栄養が行きわたるため、老廃物は排出し、疲弊した細胞には栄養が届くので肌トラブルが抑制され、慢性的な疲労回復にも繋がるのです!
毛細血管を高める努力を続けると、継続的に身体のパフォーマンスが上がっていきます。
ヒートショックプロテイン(HSP)を身体から失うことを防ぐ一助にもなります。

ヒートショックプロテイン(HSP)は25歳前後を境に、わたしたちの身体から減少してしまいますが、隅々まで毛細血管が栄養を運ぶ機能を維持することで、細胞機能をサポートされ、衰えにくい身体へとなっていきます。
お肌にとっても、ターンオーバーの乱れが正常化されるため、肌荒れなどのダメージも少なくなります!
自律神経が刺激されてととのうことは、美容に大敵のストレスを解消し、すっきりとした気持ちにさせてくれます。心身ともにリフレッシュすることが出来るサウナは、美容にとってイイことだらけなのです♪

3.ヒートショックプロテイン(HSP)を高めるためにも、サウナで注意したいこと

注意喚起するイメージ

サウナの素晴らしい効果を見てきました。次は入り方および注意点についてです。
ヒートショックプロテインを効果的に高めるためにも、サウナに入る際の注意点について解説していきたいと思います。
サウナの正しい知識を身に着けてこそ、安全かつ効果的に楽しめます!
サウナに入る上うえで、重要な点を項目別にご紹介していきます。

3-1 サウナの入り方入門

サウナ全景

サウナ室に入る前にシャワーで身体を濡らします。温めてから入ることで汗が出やすくなります。濡らしたら、タオルで軽くふきましょう。濡れたままよりも汗を効率的にかきやすくなりますし、他人へのマナーとしても身体を軽くふいてからのほうが望ましいです。
サウナ室に入ったら、自分がリラックスできる位置と体勢で座りましょう
。 サウナに費やす時間は、とても大事なポイントなので後ほど詳述しますが、大体10~15分を目安とおぼえておいてください。サウナ室を出たらぬるめのシャワーで汗を流し、水風呂に入ります。水風呂から出たら水気を拭いていただき、最後に休息室でゆっくり休憩をしましょう。この「サウナ」「水風呂」「休憩」の繰り返しを2~3回繰り返します。
サウナの基本的な入浴方法が以上になります。

サウナとは、一般的にフィンランド式の“乾式サウナ”を指します。
フィンランドは“サウナ大国”と言われていて、是非フィンランド式のサウナ室の構造を覚えておきたいところ。
サウナ室内の温度はおよそ70〜100度に設定されていることが多いです。室内には何段か腰掛けるベンチがあり、3段式になっていることが一般的で、上の段になるほど、設定温度が高くなっています。一般的に下段のベンチが約70度、中段のベンチが約80度、上段のベンチが約90度という感じが多いようです。初心者の場合は、サウナ室内の最も下の段に座るのがおすすめ♪
慣れてきたら、徐々に上の段にトライしていってください!

3-2 サウナの効果的な時間配分

効果的な時間をはかるための砂時計

サウナは普段の生活で経験のない高温の環境ですので、単に長く入ればそれだけ効果があるわけではまったくありません。むしろ逆です。正しい時間の認識と、自分に合わせた入り方を見つけていくことがとても重要です。
サウナ室に入る時間は、10分~15分で充分です。暑さの感じ方や汗のかき方には個人差がありますので、大事なことは「無理をしないこと」です。15分以上の長時間入ることは、かえって疲労を招き、脱水症状など身体に負担をかけてしまうことにも繋がりますので、注意しましょう。

サウナ室から出た後の水風呂の時間は、2分前後が目安ですが、30秒や1分でも効果的なので、寒気を感じるほど長く入ることのないように気を付けましょう。水を手足に徐々にかけて慣らしてから入りましょう。初めての方や水風呂が苦手だと感じる方は、控えて頂いても全く問題ありません。その場合は20度くらいの温度を低くしたシャワーを浴びて、しっかりとクールダウンしてから、休憩に入りましょう。また冷たくて入りにくい場合は、体を丸めて入って、入ったらゆっくりと丸めた身体をほどくと、抵抗が少なく入れますよ♪
最後の休憩は、大体10分くらいが目安です。身体が冷え切らないうちに、またサウナに入るようにしましょう。水気を拭いて、休息室の椅子やリクライニングシートに深く腰掛けて休憩してください。ここからがサウナの最大の至福と言われる、いわゆる「ととのう」時間となります。

サウナで温められて開いた血管が、水風呂で急速に引き締められ、その後日常の空間での休憩室でゆっくり休憩することでじんわりと緩みながら開放されていき、血流が一気に素晴らしい状態で全身を巡るようになっていきます。血流が栄養や酸素を全身に運び、錆びついていた身体に元気を与え、疲れていた脳が目覚めるのです。最も理想的なのは屋外での外気浴ですが、室内でも充分に効果を得られます。
サウナの入り方を理解し、目安の時間と自分のベストな入り方を把握することで、サウナはとっておきの疲労回復、健康維持、美容促進法となりますよ♪

3-3 サウナの前後に水分補給

サウナ前後の水分補給用にグラスに注がれた水

サウナでは体温の上昇と、大量の発汗作用が起こります。それに伴って重要になるのが“水分補給”です。脱水症状を防ぐために、運動時と同じような充分な水分補給が必要となります。ここでは水分補給のタイミングや量について解説します。
大切なポイントが3点あります。

1.入浴前後で体重を計測すること

2.サウナ後だけでなく、サウナ前にも水分補給をすること

3.入浴後の1杯(アルコール)は、節度を守って

1.サウナ通にとっては基本的な項目かもしれませんが、とても重要な事項です。脱水症状を未然に防ぐためには入浴の前後に体重を測り、体重減少分の水分を補給する必要があるのです。
サウナに入ることによって体重は減っていきますが、これはダイエット効果ではなく、体内の水分が汗によって失われたことによるものなので、その分補給が必要というわけです。

2.サウナ1回のセット(サウナ10分、水風呂2分、休憩10分)で、おおむね300ml~400mlの汗をかくと言われています。入浴前にはしっかり水分補給を忘れずに行いましょう。サウナ前に飲み、(サウナ、水風呂、休憩)の1セットを行い、そこでまた水分補給をします。そして次のセットに入っていく、という流れになります。
もし、入浴中に喉が渇いたなと感じたら、ぜひ水分を補給してください。喉が渇くということは、脱水症状に対する初期サインですので、しっかりと水分補給をして、快適なサウナ効果を高めていきましょう♪

3.「サウナの後の1杯」は確かに大変魅力的に映りますが、思わぬ落とし穴があるので節度を守る必要があります。
というのは、アルコールには尿の量を調整するホルモンの働きを抑制する利尿作用が含まれますので、逆に水分を排出してしまいます。なのでアルコール以外にも、十分な水分補給を絶対に忘れないでください。
同様の原理で、アルコールを摂取してからのサウナも望ましくありません。脱水症状になりやすい状態を加速させてしまいますので、控えましょう。汗をかくことでアルコールを抜くことはできませんので、気を付けて下さい!

4.まとめ ヒートショックプロテイン効果と血流改善の最強タッグ

サウナ後にくつろぐ2人の女性

サウナについて、テーマ別に紹介してまいりました。いかがでしたでしょうか。
サウナには我々の自律神経のバランスを保ち、血流を改善ヒートショックプロテインをも増やしてくれるという一石三鳥の効果がありました。

人を形成する膨大な数の細胞はほとんどがタンパク質でした。
ヒートショックプロテイン効果があることで細胞のダメージをケアし、より強く回復力のある身体へと導くことができます。
そして細胞に働きかけるのは、そこに酸素や栄養素を送り続ける血液でした。
細胞の活動後に現れる老廃物を取り除くのも血液です。血液が停滞すれば、細胞は疲弊し、心身の不調となります。
サウナで身体を温めることは、血液の流れを元気にすることに直結します。血液の流れがよくなることで疲労が取れ、気分も爽快になるのです!
ヒートショックプロテインと血液循環のタッグこそが最強の心身改善の秘訣だったのです。
温浴も同じではないかと思われるかもしれませんが、温浴には「静水圧効果」が働くことで、水圧で血管が細くなってしまいます。サウナは水圧がなく、温熱だけで血管を拡げるこができます。水圧による負担がないので、安心なんです♪

サウナは、特別な運動や負荷を必要とせず、特別な能力も不要です。だれでも自分の身体の機能を高め、正常な環境を維持できるのです。
是非みなさまには、サウナに対して正しい知識を養っていただき、健康と美容の維持・促進にサウナを大いに役立てていただければ幸いです。
サウナで身体も心も一新し、美と健康を育んでいきましょう!

免疫力を上げるカギはヒートショックプロテイン(HSP)にあった!

免疫力を上げるカギはヒートショックプロテイン(HSP)にあった!

筋力トレーニングをする女性
ストレピア美容部員 担当:石井

この記事はストレピア美容部員 担当:石井が執筆しました

化粧品検定2級

お電話で、お客様からのお肌悩みなどのご相談をお受けしています。美容、健康、筋トレについて、新しい情報が入るとすぐに試してみたくなる45歳独身女子。実際自分が試してみて良かった事、調べて興味を持った事、お役立ち情報をお伝えしていきます。

1.ヒートショックプロテイン(HSP)を増やし免疫力を高めるために・・・まずは免疫力チェックから!

健康チェック表にマークをつける

★あなたは、いくつ当てはまるでしょうか?

食生活

・食事が不規則(朝食を抜く、深夜に食べる等)
・肉、魚、野菜のバランスが偏っている
・お酒をたくさん飲む
・食欲がない
・一人で食事をする事が多い

生活習慣

・タバコを吸う
・薬をよく飲む
入浴はシャワーのみ
運動不足
・睡眠不足

身体状況

・体温が 35.9 度以下
・下痢、または便秘になりやすく腸が弱い
・風邪を引きやすい、長引きやすい
・寒がりで暑がり
・BMIが標準値(18・5~24.9)の範囲外

社会生活

・仕事、家事に意欲がない
・人間関係に悩んでストレスが溜まっている
・スマートフォン、パソコンの依存が高い
・あまり外出をしない
・趣味がない

【チェック数】

・0~5 点⇒免疫力低下の問題なし。
・6~13 点⇒免疫力が少し低下している可能性があります。
・14~20 点⇒かなり免疫力が低下している可能性があります。

2.そもそもヒートショックプロテイン(HSP)とは?

傷ついた細胞を「修復するため」のタンパク質です。人間の体の細胞は、タンパク質で作られていて、内臓、筋肉、骨、皮膚、血液、髪、爪などを作っているのは、タンパク質です。

さらに、エネルギー、ホルモン、免疫抗体などの材料にも、タンパク質が使われています。人間の体は、約60~70%が水分、約20%がタンパク質、約10%がその他炭水化物など、という割合で構成されています。

この数値が示すとおり、タンパク質は、私たちに重要な成分です。ところが、タンパク質は傷つきやすい性質で、デリケートな一面もあります。ストレス、疲労、加齢、活性酸素、紫外線など、日常生活におけるさまざまな原因によって、タンパク質は傷つきます。

そこで、傷ついたタンパク質を修復するためのタンパク質が人間の体には備わっており、それがヒートショックプロテイン(HSP)です。傷ついた細胞を修復し、体を元気にするのがヒートショックプロテイン(HSP)の役割です。

ダンベルを使った筋力トレーニング

3.ヒートショックプロテイン(HSP)が増えるとどんな効果がある?

ヒートショックプロテイン(HSP)が活性化すると(増えると)、日常的な疲労が回復します。年齢を重ねると、病気やケガ、肌荒れが治りにくくなります。それは、傷ついたタンパク質の修復に時間がかかっているためで、体内にあるヒートショックプロテイン(HSP)の量が減少していることのあらわれと言えるでしょう。(年齢とHSP参照)

実際、ヒートショックプロテイン(HSP)が活性化すると(増えると)、疲労回復やストレスの軽減、病気予防、美肌、若返り、鬱予防、ガン予防への効果が期待できるようです。そこで、体を温めてヒートショックプロテイン(HSP)を増やす(活性化させる)健康法や美容法が話題になっています。

4.ヒートショックプロテイン(HSP)を増やし免疫力を高める具体的な方法

4-1 ヒートショックプロテイン(HSP)が増える入浴方法

リラックス効果の高い花びらを浮かべた入浴

ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすには、体の深部体温を上げる事が必要で、表面を少し温めただけでは、体温は上がりません。サウナや岩盤浴なども、深部の体温を上げる効果がありますが、わざわざ通うのも面倒だと思います。

一方、シャワーは体の一部は温まるものの、深部までは温まらないので自宅で気軽にできるヒートショックプロテイン(HSP)入浴法がおすすめです。
ヒートショックプロテイン(HSP)は、体温38度まで上げ保温することによって体内で作られますが、 もともと平熱が低い人が、いきなり38度まで 体温を上げるのは難しいですし、身体にも負担がかかってしまいます。

なのでまずは、自分の平熱を知り、平熱プラス 1.5度アップを目差しましょう。
それから入浴前後には、たっぷり水分をとって、脱水を 防ぐことも忘れずに!お湯の温度は、40~42度くらいに設定し、この状態で湯船に10分ほどつかっていると、自然に体温は1度程上昇します。 そしてこのままさらに10分ほど入浴すれば終了です。

体温が1.5度ほど高くなっていることを、舌下温(舌の下に体温計を入れて計測)で確認します。入浴後は、部屋を適温にし、身体を冷やさないことも大切です。ちなみにこの入浴法でヒートショックプロテイン(HSP)を増やすのは、週に2回程でOKです。全身浴と半身浴の温度によって入浴の時間が変わります。

【全身浴】42℃:10分 / 41℃:15分
【半身浴】40℃:20分 / 41℃:25分
ヒートショックプロテイン(HSP)入浴法は、熱にストレスを感じ、体の中でヒートショックプロテインイン(HSP)が生成します。ただ、毎日だと熱ストレスを感じなくなってしまいますので、週2回程度に留めましょう。

4-2 ヒートショックプロテイン(HSP)が増える運動

ジョギングをする女性

息が切れるくらいの運動を行う
ゆっくり歩く散歩ではヒートショックプロテイン(HSP)は増加しませんが、息が切れる位の運動でしたらヒートショックプロテイン(HSP)を増やします。30分以上の運動を2週間続けるとヒートショックプロテイン(HSP)が増加します。ただ、運動をやり過ぎると逆にヒートショックプロテイン(HSP)は減少するので、ヒートショックプロテイン(HSP)が最高になる適切な運動をしましょう。

また、運動が体に良いことは、広く知られていますが、その原因の1つは、運動によって全身の細胞にヒートショックプロテイン(HSP)が増加し、細胞を元気にするからです。

4-3 免疫力を高める食べ物

・30代・・・免疫力を上げるために、肉より青魚をメインに!
30代は基礎代謝量が多く、体がエネルギーを必要としています。糖質はエネルギー源になるので、無理な糖質制限は体力不足につながり、免疫力を落としてしまいます。特にあじ、いわし、さばなどの青魚には、DHAとEPAというオメガ3脂肪酸が豊富なので血流がよくなり、免疫力も高まります。

・40代・・・免疫力を上げるために、※ベジファーストを心掛ける!
40代になると、基礎代謝量は著しく低下し、太りやすくなります。肥満になると、細胞膜を老化させる活性酸素が体内に増え、細胞を変異させ、がん細胞が発生します。がんリスクが高まるため、抗がん作用のある食材の摂取が必要になってきます。中でもキャベツは、がん予防や、免疫力を高めるおすすめの食品です。ベジファーストを意識し、キャベツのせん切りを4~5口食べてからご飯を食べると、胃を守り、肥満を防ぎ、免疫力がアップします。
※ベジファースト・・・食事の最初に食物繊維が豊富な野菜から食べる方法。その後に食べるごはんやパンに多く含まれる糖質の急激な吸収が抑えられ、血糖値の上昇を予防。

・50代・・・免疫力を上げるために、血液の質を高める鉄を摂る!
50代前後の女性にはさまざまな更年期の症状が表れますが、主な原因は、女性ホルモンの減少によって自律神経が乱れるためです。血流を促すと女性ホルモンが規則的に分泌されるようになり、更年期症状が軽くなります。血液といえば鉄分ですが、肉や魚介に含まれるヘム鉄を、野菜など植物性の食材に含まれる非ヘム鉄と一緒に摂るのが効果的です。

・60代・・・免疫力を上げるために、週2回赤身肉で※ロコモ予防!
60才を過ぎたら、コレステロールが少し高めの方が、若返り物質や免疫細胞の強化に働きがあります。いいコレステロールを摂るには、良質な赤身肉が一番ですが、動物性脂肪を含み、消化があまりよくないため、腸の悪玉菌を増やすことにつながります。腸内環境を悪化させてしまうので、食物繊維が豊富な野菜を一緒に摂って、善玉菌を減らさないよう注意しましょう!
※ロコモ予防・・・ロコモティブシンドローム(運動器症候群)の通称で、骨や関節、筋肉などの衰えが原因で、立つ、歩くといった機能(移動機能)が低下している状態のことをいいます。

・70代・・・免疫力を上げるために、たんぱく質で筋肉を守る!
70才を過ぎると、たんぱく質、ビタミンB6、B12、鉄分が特に必要で、これらが足りないと貧血やうつ病を発症しやすく、筋肉の減少により健康を損ないやすくなります。この4つの栄養素とたんぱく質を含んでいるのが、赤身肉やまぐろ、かつおです。いわしなどの青魚、納豆、豆腐などの大豆製品などと組み合わせて、毎日たんぱく質をしっかり摂りましょう。

4-4 免疫力を簡単に上げる方法

質の良い睡眠をとる
免疫力を上げるために、睡眠時間を確保する事も大事ですが、質の良い睡眠をとる事が一番大事です。
そのために簡単にできる方法は

★寝る2時間前は、食べない、過度な飲酒を避ける

★湯船に浸かり身体を温める

★パソコンやテレビ、スマートフォンなどの使用を控える

5.免疫力を上げて新型コロナウィルスを予防

手洗いでウィルス予防

免疫力が下がる原因は、加齢のほかにストレス、たばこ、食生活(偏食)化学物質の過剰摂取(添加物など)、睡眠不足、不規則な生活、運動不足、体温の低下等が考えられます。今は、特にストレスを感じている方も多いと思いますので、新型コロナウィルスの感染を予防するために、こまめな手洗い、うがい、アルコール消毒、それに加えて免疫力を高めることが重要です。免疫力は、食事、運動、睡眠、笑いによって高める事ができるそうです!

★手洗い

基本は流水と石けんでよく洗い、ウィルスを洗い流します。コロナウィルスは、市販されている多くの除菌ジェルにある70%程度のアルコールに弱いので、手指の消毒を行ないましょう。

★食事

免疫細胞の約7割は腸内にあるので、腸内環境を整える発酵食品や食物繊維を意識してとりましょう。

★運動

体温が上がると免疫力が高まるので、人混みを避けて散歩したり、家でヨガや筋トレもおすすめです!自宅で筋トレを週3回、1回あたり2、3種目行うと足腰が弱りにくいと言われてます。

★笑い

笑う事でNK細胞が増え免疫力が向上します。NK細胞とは、生まれながらに身体に備わっている身体の防衛機構として働く細胞です。

6.まとめ

ストレスフリーで免疫力アップ

免疫力とヒートショックプロテイン(HSP)についてご紹介してきましたが、日頃から免疫力を上げておく事で、病気予防や、軽減、疲労やストレスの回復が期待できます。
その方法として、傷ついたタンパク質を修復してくれるヒートショックプロテイン(HSP)を増やし、心も身体も健やかな毎日を過ごしましょう!

蒸しタオルが美顔器になる?!ヒートショックプロテインが増えて一石二鳥!綺麗でいたいワーママおすすめの簡単美容法紹介

蒸しタオルが美顔器になる?!ヒートショックプロテインが増えて一石二鳥!綺麗でいたいワーママおすすめの簡単美容法紹介

「美容の為ならどんな努力も時間も惜しまない!」
「エステに、美容整形、どれだけお金がかかってもいい!」
「仕事終わりは、ヨガにスポーツジム、汗を流してデトックス!」
いつの時代も「女子」である以上、美容に関しては気になるところ。

ただ、気持ちはそう思っても現実はなかなかそうはいきません。
「ヒートショックプロテイン」はおろか「蒸しタオル美容法」などと言う神スキンケアを知らなかった私はずっと損をしてきたかも知れません。

結婚してから、特に子供でもできようものなら
★まず、時間がない。(あるなら寝たい)
★心の余裕がない。(鏡でさえゆっくり見ない)
★金銭的余裕がない。(あっても子供に使いたい)
に大変化。
この世のあるあるなのではないでしょうか?
筆者は正にこれです。

今使っている化粧品も嫌いじゃない。時短できるオールインワン。
「でももう少し効果があってもなー。」
「本格的なエイジング対策しなくていいのかなー。」
「高い物買えないしー。何本も揃えられないしー。」
まあ、やっぱり年取るってこういう事なのかなって
ふと半ばあきらめている自分もいました。

そこで色々調べたどり着いたのが 蒸しタオル美容法!準備するのはタオル1本。今話題のヒートショックプロテインまで増やせる夢のような時短美容で、私の様な忙しいワーママにぴったりだったのです!

コスメコンシェルジュ 川子

この記事はコスメコンシェルジュ 川子が執筆しました

日本化粧品検定1級

元国際線キャビンアテンダント。若い頃は今思えば大したことのない毛穴、たるみに、肌の悩みに何十万もかけてエステに通い、有名どころの海外コスメは全て網羅、ホットヨガにもジムにも通い、肌、体形の維持!そんな若かりし頃を過ごしたアラフォーワーママが調べに調べて簡単&効果がある美容法を紹介します。

1.蒸しタオル美容健康法ってそもそも何?

蒸しタオル

丁度良いサイズの湯気が立つくらいのホットタオルを顔や気になる部分に1分ほど置くことで様々な効果がある美容健康法です。用意する物もタオルとレンジだけで、ご自宅で簡単にできる事から忙しい主婦やワーママの間で密かにブームになっている美容法です。

2.ヒートショックプロテインを増やして、美顔器いらず?蒸しタオルの目的とその効果

美顔器を使用する女性のイラスト

では、そもそも蒸しタオルをなぜ使うのか?その効果は思っているよりたくさんあるんです。
大きく4つにわけると
①毛穴を開かせ、汚れを綺麗にする
②水蒸気の力で今使ってる基礎化粧品の効果を高める
③血行促進の効果
④ヒートショックプロテインを増やしてエイジングケア効果

3.蒸しタオルを作るのに適したタオルは?

蒸しタオルに適したタオル

蒸しタオルをするにあたって顔に使う事が多かった私は色々なサイズを試しましたがこれが一番しっくりくるなというサイズを見つけました。
ずばり30㎝×80㎝のものです。しかも薄手の物。室内で干したら2-3時間後には乾きそうな、粗品でもらえそうなあれです!

正方形のハンドタオルのようなものでは サイズ感はいいですが、一枚をペラっと 顔に置くだけなので、隙間から空気が入り すぐに冷めてしまいます。

かといって、スポーツタオルからバスタオルサイズだと息が出来なくなってしまう恐れがあります。

その点、30㎝×80㎝の薄手の物だと絞りやすく、軽い、さらにサイズも自身に合わせておることができフェイスラインもしっかりケアしてくれるので最適です。

4.蒸しタオルの作り方

電子レンジで温めた蒸しタオル

①お勧めのタオルを水に濡らし、ゆるめに絞ります。
②タオルを広めにたたんで電子レンジでチン。
500-600wのレンジで30秒から1分弱くらいが目安です。
③タオルを取り出し、やけどをしない様に少し冷ましてください。

私は入浴中に使う事も多いので、その時には清潔に洗った洗面器の中に50度のお湯をため、そこにタオルを入れて作ります。少し熱いのですが50度がポイントです。

5.ヒートショックプロテインが増える温度?蒸しタオルの最適温度50℃の秘密

50℃のお湯に浸したレタス ヒートショックプロテインでシャキっとしたレタス

先ほど蒸しタオルの温度は50度がポイントと書きましたがそれは今テレビや雑誌で取り上げられているエイジングケアに効果的と言われるヒートショックプロテイン(HSP)を肌内に増やすことが出来る温度だからなんです!
ヒートショックプロテインは肌や身体のダメージを受けた箇所をケアしてくれる特殊タンパク質として美容業界で今、大注目の成分!
以前、野菜の50度洗いで「シャキ」が蘇ると流行りましたよね。
50度の蒸しタオルを気になる箇所に当てることで後述の各効果の他、ヒートショックプロテインそのものを生産する事が出来るので、1石2鳥なんです!

6.ヒートショックプロテインの具体的な効果

先ほど蒸しタオルの温度は50度がポイントと書きましたが
では、肌のダメージをヒートショックプロテインがケアしてくれると具体的に何がいいのでしょうか?
① 加齢により弱ったコラーゲンを修復して、ハリのあるみずみずしく美しい肌を保ってくれる。
②シミの原因となるメラニンの生産を抑制してシミを防いでくれる。
③エイジングを進めてしまう活性酸素を無害化してくれる。
④日焼けなどの炎症を抑えてくれるため、負の連鎖を防いでくれる。

ヒートショックプロテインが増えるだけで、何十歳も若返れそうですよね。

7.蒸しタオルを使うタイミングは?

悩む女性

しかし、蒸しタオル美容法にはこうしたヒートショックプロテイン効果のほか、
まだまだたくさんの目的・効果があるので紹介します。
それぞれの目的によって使うタイミングは変わってきまのでご自身の悩みにあわせた使用をしてみてくださいね。

7-1 毛穴を開かせ、汚れを綺麗にしたい時

<ノーメイクの場合>
ノーメイクなら洗顔の前がお勧め蒸しタオルを洗顔前に1-2分する事によって暖め効果によって毛穴が開き、詰まった皮脂などが溶け出します。
また、汚れも浮き上がりやすくなるので、洗顔後は黒ずみが目立たない肌になります。

<メイクありの場合>
メイクありなら、クレンジング途中がおすすめくるくるとある程度クレンジングとメイクをなじませてから蒸しタオルを肌にのせます。
蒸しタオルで肌を温める事によって、メイクがさらにクレンジングとなじみやすくなります。
もちろん毛穴汚れも取れやすくなるため、洗顔後の肌は柔らかく、ワントーン明るい肌になりますよ!

7-2 蒸気の力で今使ってる基礎化粧品の効果を高めたい時

基礎化粧品の間に蒸しタオルタイムを挟むのがおすすめ。
洗顔後、まずお使いのスキンケア(化粧水、美容液)を通常通り使用します。
その後、蒸しタオルタイムを挟んでください。
タオルが冷めてきたら、また同じスキンケアの重ね付け。
外したら乾燥する前に、すぐ乳液、クリームなどその後のケア。

これだけで、いつものスキンケアなのに驚くほどもっちもちの肌に生まれ変わります。
これは、1回目につけたスキンケアが水蒸気の力により肌の奥まで浸透し、さらに、温められ柔らかく毛穴も開いた肌に2回目のスキンケアの保湿成分や美容成分がグングン浸透するからダブルの効果!
個人的にはかなりおすすめの方法です。

7-3 むくみスッキリ、小顔ケアをしたいなら

メイク前がおすすめ。朝起きた時に顔のむくみが気になる事ありますよね。特に前日仕事のストレスから塩分や水分の摂り過ぎで老廃物が溜まっているとひどい顔に!
そんな時には朝洗顔の後に、蒸しタオルを顔に載せて1-2分。
その後は、冷たく絞ったタオルをのせて1-2分。
(面倒なら冷たい水でパシャパシャと水洗顔でもOK)
余裕があればこれを繰り返します。
温と冷を繰り返すことで、血行が促進され、余分な水分や老廃物を排出してくれるためむくみスッキリ、小顔効果にも期待出来ます。
また、むくみの他、肌のくすみ、化粧乗りを良くし、メイク崩れもしにくくなるのでお出かけがハッピーになりますよ♪

7-4 目の下のクマ(青クマ)が気になる場合

くまが気になるなら、スキンケアの最後に蒸しアイマスクがおすすめ。
パソコンや、スマホの使い過ぎ、寝不足、ストレスなどによる血行不良は青クマの原因。
手持ちのアイケア用品を先に使い、小さめに折りたたんだ蒸しタオルを、眼の上に重さを感じる程度におき、リラックス。
じんわり温まり、蒸気で美容成分が染みわたった頃にそっと外し、アイケア用品をさらに重ね付け。
美容成分によるケア効果と、血行促進効果で青クマが目立ちにくくなります。

8.蒸しタオル美容法、毎日してはだめって本当?

「よし!お金をかけずにキレイになれるなら毎日やろう!」と思ってしまうのが美容にこだわる女心ですが、実はそれはNG!
蒸しタオルを毎日してしまうと、肌の潤いに必要な皮脂までも落としてしまう可能性があるので、週に1回から2回を目安に行うのが最適。
ただ、ヒートショックプロテインを増やす意味では毎日でもおすすめですので、ヒートショックプロテインを増やしたいなら、普段の生活、食事、スキンケアなどをしっかりと整えていくことも大事かもしれませんね。

9.蒸しタオル美容法の注意点

・火傷に注意する。レンジから取ったタオルは熱すぎる可能性がある為
適度な温度まで冷ませてから使いましょう。
・蒸しタオルを取った後、肌に赤みやかゆみが出た場合はすぐに中止しましょう。
肌に熱を与える美容法なので、温熱に弱い肌質の方には向きません。
・蒸しタオル後は乾燥が進みがち。タオルを取った後のお肌にはすぐスキンケアし水分を与えてあげるようにしましょう
・冷たくなったタオルを乗せていては逆効果になってしまうので気を付けましょう。
・筆者もやりがちですが、タオルをのせている間はしっかりと上を向いて、できればじっとしましょう。タオル+水分の重みで皮膚が垂れ下がってしまいます。
・寒いところで実施する場合はタオルがすぐに冷めてしまう為、上からラップでカバーするのもおすすめです。顔にのせる際には、鼻と口部分には穴を開けましょう。

いかがでしたか?タオル1本あればこんなにたくさんの美容効果があるなんてお得ですよね?!お得に弱い主婦にはもってこいの方法です。
是非、本日から試してみて下さい!きっと高いエイジングケア用品を買わなくても納得できるはずですよ!

適度な運動していますか?!ヒートショックプロテイン(HSP)で、いつまでも若く健康でいられるために!

適度な運動していますか?!ヒートショックプロテイン(HSP)で、いつまでも若く健康でいられるために!

ヨガマットをもった子供

日頃、適度な運動をしていますか?
健康診断などの結果を見て、医師から、こんな言葉をかけられたことはありませんか。 そう言われたところで、すぐに運動を始める人は少ないのが現状です。

運動は健康のためになる、病気や肥満の予防になる、と頭ではわかっていても、 いざとなると、何から始めたらいいかわからない、忙しくて暇がない、 なかには、歳をとれば、いろいろな数値が悪くなるのも仕方がない、と諦めている人も。

歳を重ねれば、思うように動けなくなってしまう、その前に! 少し自分の体に負荷を加え、鍛えてみてはいかがでしょう。

運動は心身のリフレッシュだけでなく、 運動をすることで、全身の細胞に ヒートショックプロテイン(HSP) を増やすことができます。 このヒートショックプロテイン(HSP)が、体を元気にしてくれるのです!

伊勢香里

この記事は伊勢香里(56歳)が執筆しました

人気女性誌の元読者モデル

美と健康について好奇心旺盛で、いつのまにかストレピアの虜に!無理をしすぎず、頑張りすぎず、日常生活で若さと美しさを育んでいくためのお役立ち情報を発信していければと思っています。

1.運動の重要性…運動でヒートショックプロテイン(HSP)を増やすには!

準備運動をする男女

運動すれば身体に良いことはなんとなくわかっていても、その理由をしっかり理解している人は少ないのではないでしょうか。
運動をする重要性とは何なのでしょう。

1-1 肥満の予防

運動不足で懸念されるのが肥満のリスクです。
食事から摂取したエネルギー量と、運動により消費するエネルギー量のバランスが崩れ、エネルギーが余った分は脂肪として、体に蓄積されてしまいます。
この状態が繰り返されると、脂肪が必要以上に蓄積し、肥満となります。
運動をすることにより、この肥満を防ぐことができます。

また、筋力トレーニングにより、筋肉量が増えると基礎代謝がアップします。代謝がアップすることにより、食べても太りにくい体質を維持することができます。

1-2 生活習慣病の予防

運動不足で肥満になると、糖尿病、高血圧、脂質異常症といった生活習慣病になるリスクが高くなります。
生活習慣病は運動不足だけでなく、更年期によるホルモンバランスの崩れにも起因するといわれています。
歳を重ねるにつれ、運動不足などが重なり、生活習慣病を引き起こしてしまうのです。
運動をすることによって、こうした生活習慣病の予防にも繋がります。

1-3 身体の機能や筋力の維持、強化

病気で何日も寝込んだり、怪我をして動けなくなったりしたあとに、疲れやすかったり、普段のように動けないなど、体力の衰えを感じた経験がある人は多いと思います。

人間は、持っている機能を使わないと、驚くようなスピードでその機能は低下していきます。
このように、筋肉は使わなければ短期間でも急激に衰えていき、同時に体力の低下を招くことになります。

運動=身体を動かすことで、筋力は維持、強化されます。
立ったり歩いたり、階段を上る、ものを動かすなど、日常生活を送るためには筋力が必要です。

運動することで必要な筋肉、機能が維持されているのです。

また筋肉量は成長期に増え、その後加齢とともに減少していきます。
しかし、筋肉は骨とは違い、いくつになっても運動(トレーニング)を行えば増やすことができる組織です。
運動を継続し筋力を維持強化することは、体力を保つために不可欠なのです。

この筋力トレーニング(筋トレ)を行った後、もうワンステップ!
有酸素運動を取り入れることで、ヒートショックプロテイン(HSP)を大幅に増加させることができます。
ヒートショックプロテイン(HSP)が増えることにより、病気の予防や美肌、しいては、健康な体を作ることができます。

2.運動の効果

ストレッチをする女の子

適度な運動は、身体の機能面だけでなく、病気の予防にも繋がります。
運動することにより、心も身体も健康で豊かな生活を送ることができ、生活の質の向上にもつながるのです。

運動の具体的な効果は・・・
・健康的な体形を維持することができる
・体力、筋力の維持および向上をはかることができる
・肥満、高血圧や糖尿病などの生活習慣病やメタボリックシンドロームの予防につながる
・加齢に伴う生活機能の低下を防ぐことができる
・心肺機能が向上することにより疲れにくい体になる
・腰や膝の痛み、また、肩こりの改善につながる
免疫力、抵抗力が高まり、風邪などのウイルス感染を防ぐことができる

運動による効果は、このような身体的な効果だけでなく、心や精神的な部分にも影響します。
運動をすることにより、気分転換やストレス解消をはかれるだけでなく、認知症や不定愁訴の低減にも効果があるといわれています。

3.室内でもできる運動…自宅でダイエット!そしてヒートショックプロテイン(HSP)も増える!!

スクワット運動をする女性

コロナウイルス感染で脅かされる昨今。
自宅で、運動不足を解消し、ストレス発散するのは、いかがでしょうか。

室内では主に無酸素運動で筋トレをしているという人が多いと思いますが、有酸素運動をおこなえば、自宅で効果的なダイエットも期待できます。

筋肉をしっかりつけ、余計な脂肪を落とした体を手に入れたい…
そんな目標を持ってトレーニングされている人には、「筋トレ→有酸素運動」の順番がおすすめです。筋トレで筋肉をつけると、基礎代謝が高まり、運動していないときにも脂肪分解を高める効果が期待できます。
このとき、有酸素運動を組み合わせることによって、脂肪燃焼効率の促進につながります。
これにより、知らず知らずのうちに元気の源である、ヒートショックプロテイン(HSP)を増加させています。

運動した後はお風呂で汗を流して疲労回復!
有酸素運動と入浴効果により、ヒートショックプロテイン(HSP)を、より効果的に増やすことになります。
まさに一石二鳥、いや、一石三鳥ということです!

3-1 踏み台昇降運動

踏み台昇降は、階段や踏み台を使って、昇り降りを繰り返すだけの簡単な運動です。
ほかの運動に比べて消費カロリーは低いですが、ウォーキングやジョギングよりも足腰への負担が少なく、場所や天気などにかかわらずできるため、初心者の方にもおすすめです。テレビなどを見ながら手軽にできるのも魅力です。

3-2 もも上げ運動

太ももを交互に高く上げる、もも上げ運動も、有酸素運動です。
上半身と下半身をつなぐ大腰筋など、インナーマッスルのトレーニングとしても効果的です。スクワットより足腰への負担が少ない簡単な運動ですが、回数を増やせば息もそれなりに上がってきます。

3-3 ハーフスクワット運動

筋トレのイメージが強いスクワットですが、有酸素運動にもなります。
有酸素運動の効果を重視したい場合は、腰を完全に下ろさず、中腰程度でしゃがむのを止める「ハーフスクワット」を時間をかけて行いましょう。回数をこなすよりも、1回1回をゆっくり行うことを意識し、時間をかけて取り組んでください。

4.運動のあとの体が欲しているものは…栄養補給でヒートショックプロテイン(HSP)も倍増!

腹筋運動をする女性

運動のあとの食事は筋肉を作るためには、とても大切です。

運動後やトレーニング後の私たちの体は、さまざまな筋肉細胞が傷ついている状態です。 筋肉細胞が傷つくと聞くと驚いてしまうかもしれませんが、筋肉にアプローチするトレーニングをしていれば傷つくのは、あたりまえのことです。 傷ついた細胞はタンパク質によって修復されますが、運動後の食事をジュースやサラダなどで済ませてしまうと筋肉の修復には効果が不十分です。 そのため、運動のあとは、栄養バランスのとれた食事が大切になってきます。

運動のあと、15分以内にプロテインを飲むと、ヒートショックプロテイン(HSP)が有効に増えるというデータがあります。 運動のあとの体は、大量にエネルギーや栄養素を消費したために一種の飢餓状態です。 飢餓状態の体へ食事やプロテインを与えてあげるとみるみる吸収されます。 つまり、運動後は栄養素の吸収率が高くなるのです。

運動のあとに積極的に摂取してほしい栄養素は、タンパク質、炭水化物(糖質)、アミノ酸、 電解質(ミネラル)だといわれています。 頑張ってトレーニングをした後は、特にタンパク質の補給を心がけることが大切です。 体内でヒートショックプロテイン(HSP)を増やす手助けをします。

5.疲れた身体を元気にするヒートショックプロテイン(HSP)(まとめ)

ストレッチ体操をする女性

ヒートショックプロテイン(HSP)とは、傷んだ細胞を修復するという特徴を持ったタンパク質です。熱ショックタンパク質とも呼ばれ、すべての人間の細胞のなかに、元々あるタンパク質の1つです。
免疫力を高める、コラーゲンの生成を増やす、代謝を活発にする、といった健康や美容を促進する効果が期待できるため、近ごろメディアなどで注目されています。

このヒーショックプロテイン(HSP)を効果的に増やすには、熱ストレスを与える(体を温める)こと。
入浴によりヒートショックプロテイン(HSP)を増加させるのは有名ですが、運動でも増やすことができます。

ハアハアと少し息が上がる程度の有酸素運動を1日30分以上、2週間継続すると、ヒートショックプロテイン(HSP)は効果的に増加するといわれています。

ヒートショックプロテイン(HSP)が増加することで、スタミナ増強や怪我予防ばかりでなく、代謝が活発になることからダイエット効果免疫力アップによる風邪予防効果もあります。

ヒートショックプロテイン(HSP)は、日常生活の疲れを軽減し、病気の予防、回復などに効果があり、いつまでも若々しく健康でいることをサポートしてくれるのです。

ならば、このヒートショックプロテイン(HSP)をたくさん手に入れるために!と、頑張りすぎてはいけません。運動を過度にすると、逆にヒートショックプロテイン(HSP)は減少してしまいますので、気をつけてください。

コロナ自粛により、自宅にいることが増えているこの機会に、気分転換をかねて、運動を始めてみてはいかがでしょうか。

適度な運動をすることで、いつまでも元気で、若々しい体を手に入れましょう。

入浴でヒートショックプロテイン(HSP)が増える?!入浴好きな人の肌が美しいわけ

入浴でヒートショックプロテイン(HSP)が増える?!入浴好きな人の肌が美しいわけ

入浴する赤ちゃん

1日の疲れ、あなたは、どんな方法で解消していますか。
蓄積された疲れは、マッサージだけでは、なかなかとれないもの。
入浴は、そんな疲れた身体を癒し、元気にしてくれます。

さっとシャワーを浴びただけの人と、湯船にゆっくり浸かった人とでは、疲れの取れ方が全然違います。

湯船に浸かるだけで、とても簡単に、美しいお肌と、ストレスフリーな身体を手に入れることができるのをご存知でしょうか。
入浴することで増える、ヒートショックプロテイン(HSP)
このヒートショックプロテイ(HSP)が、いつまでも、美しく、若々しいあなたをサポートしてくれます。

伊勢香里

この記事は伊勢香里(56歳)が執筆しました

人気女性誌の元読者モデル

美と健康について好奇心旺盛で、いつのまにかストレピアの虜に!無理をしすぎず、頑張りすぎず、日常生活で若さと美しさを育んでいくためのお役立ち情報を発信していければと思っています。

1.入浴好きな人のお肌がきれいなのはヒートショックプロテイン(HSP)のおかげ?!

バスローブをまいた女の子

一日の疲れを取ってリラックスできるひととき、入浴。
入浴の温熱効果は、体にとってはストレスになっているのはご存知でしょうか。

とはいえ、このストレスは、普通のストレスとは少し違います。
ストレスという言葉を聞くと、体に悪いものと思ってしまいがちですが、入浴の温熱効果、体温上昇ストレスは、シミやシワを防ぎ、肌の若々しさを保つために役立ってくれる、うれしいストレスだということがわかりました。
その要因になっているのが、「ヒートショックプロテイン(HSP)」の存在です。
ヒートショックプロテイン(HSP)は、体温が上昇することで作り出されるたんぱく質で、細胞の自己修復効果を促すといわれています。

入浴は、身体を清潔にするためや、リラックスするためと捉えられていましたが、少しの工夫で、美肌につながる入浴へと変えることができるのです。

2.お風呂に浸かる、その意義とは

バスタブに入る赤ちゃん

入浴する理由を考えると、大きく、次のことに絞られてくると思います。

1.体を洗う、清潔にする
2.リラックスする
3. 体を温める

以上の3つなら・・・
1.体を洗うだけならシャワーでもできる
2.リラックスしたり、癒される方法なら、入浴以外でもできる
3.冬はわかるけれど、夏は、暑くて湯船に浸かるなんてできない

そう言われるとシャワーだけでも十分!となってしまいそうですが・・・ 入浴の醍醐味は、お風呂!
すなわち、湯船に浸かることで、シャワーでは得られない利点、効果を得ることができます。

最近忙しいから…面倒くさいから…と
入浴をシャワーだけで済ませている人も、もしかして多いのでは?
入浴の際、健康の為にも美容のためにも、湯船に浸かることはとても大切です。

入浴時は10分だけでも湯船に浸かる・・・
これにより、美肌=ヒートショックプロテイン(HSP)を得ることに大きな効果があります。

3.ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすためには入浴が一番!
シャワーの人は実は損している?!

シャワーに手をあてている

疲れをとるための入浴法で、最も重要なのは「全身浴で、肩まで湯船に浸かること」だといわれています。

最近、若い人たちの「お風呂離れ」が指摘されています。
入浴時、湯船に浸からず、シャワーだけで済ませてしまう人が増えているのです。
ホテルでもユニットバスの導入が多いため、なかなか、ゆったり肩まで浸かる、というのは難しいのかもしれません。

しかし、シャワーだけの入浴では、体温も十分に上がらず、入浴がもたらす温熱効果がしっかりと発揮されません。体が温まらなければ、血液が循環せず、疲労回復効果も低くなってしまいます。

入浴時、お風呂の温熱によって体が温まると、たくさんの血液が体中を巡るようになります。
温熱効果で血流が増えることで、体の隅々の細胞まで血液が行き渡ります。新陳代謝が活発になることで、体がすっきりリフレッシュするのです。また、お風呂の水圧(静水圧)には、血液循環を促す効果がありますが、シャワーではその効果は望めないのです。

そして何より、シャワーだけの入浴では、美肌を保つヒートショックプロテイン(HSP)を増やすことはできません!
ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすのに、一番効率的かつ効果的なのが、体を温めること!
つまり、ヒートショックプロテイン(HSP)をもっとも手軽に増やすことができるのが、入浴、湯船に浸かることなのです。

4.疲れをとる入浴法とは!
ヒートショックプロテイン(HSP)を増やす温度は?!

入浴してリラックスしている女性

1.お湯の温度を調節する
入浴の際、日本人が好む風呂の温度は40度〜42度といわれています。
欧米人の好む38度と比較すると高温ですが・・・
この40度〜42度という温度が、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすのに一番適した温度といわれています。

ぬるめのお湯に入ると…
血圧が低下、内臓が活発になる、筋肉がゆるみ体がリラックス状態になります。

熱めのお湯に入ると…
血圧が上昇し、内臓の働きが弱まります。筋肉が緊張し体は興奮状態になります。

ぬるめのお風呂は、疲れた、食欲がない、眠れないといった「体を休めたい」時にオススメの温度、熱めのお風呂は、朝風呂、目を覚ましたい時、気分が落ち込んだ時など、「気分をシャキッとしたい」時におすすめの温度ということになります。

入浴して、目を覚まそうと思ってお風呂に入ったけれど、逆に眠くなってしまった…という経験のある方は、もしかして、ぬるめのお風呂に入っていませんでしたか?
逆に、疲れを取ろうと思ってお風呂に入っていたのに、熱めのお風呂に入っていたという方は、疲れが取れないばかりか、「もう少し頑張ろう!」という張り切った状態になっていたかもしれません。

5.入浴時間が長いと、入浴効果がなくなる?!
10分の入浴でヒートショックプロテイン(HSP)が!

入浴後に湯冷めしないようにタオルを巻く女性

入浴により、1日の疲れを癒すことで、疲労回復や血行促進にも効果があります。
健康を保つ意味でも、毎日しっかり入浴することは必要です。

ダイエット美容、健康のために半身浴をしたり、入浴時間が1時間以上と、長い方も多いと思います。
しかし、長時間入浴は健康になるどころか、逆効果となってしまうこともあるのをご存知でしょうか。

入浴することで得られるメリットはたくさんありますが、ベストな方法で入浴を行わないとデメリットとなる原因になりかねません。

長風呂(30分以上の入浴)はデメリットのほうが圧倒的に多いのです。

5-1 大量の汗をかくので脱水症状になる

入浴の際、無理をして、長時間、湯船に浸かっていると脱水症状になります。
入浴によって、もしダイエットをされているのであれば注意してください。
これは発汗効果の延長上にある症状。気が付けばフラフラしている場合があります。

5-2 交感神経が刺激され、寝つきが悪くなる

入浴で、湯船にゆっくり浸かって、体がポカポカ温まり、ゆっくり眠れる ・・・入浴には、そんなイメージがあるかと思います。 でも、長風呂となると状況は変わってきます。 熱めのお風呂に入ると、さらに神経が高ぶってしまいます。

[副交感神経]
リラックスした状態のときに働く神経。休息をとっているときや、睡眠中に優位になる。

[交感神経]
カラダを活発に活動させるときに働く神経。ストレスを感じているときなどには交感神経が優位になる。

人間は、体温が下降するときに眠気を感じます
入浴すると、体温や心拍数が上がるため、いったん交感神経が強まり、目が覚めたような感覚になりますが、お風呂から出ると今度は体温が徐々に下降していき、徐々に眠気を感じ、自然に眠ることができるようになるのです。

つまり、交感神経が高ぶった状態が続いていることにより、なかなか眠れなくなってしまうのです。

5-3 お風呂の水圧で体に負荷がかかる

入浴で、湯船に浸かることで体には水圧がかかります。
これは、血行がよくなるということを意味するのですが、実は、心臓にも負荷がかかっています。
入浴が短時間なら、血行促進で良いことなのですが、入浴時間が長くなると、心臓にかかる負荷が大きくなり、よくありません。
入浴関連の死亡事故は1年間に15,000人とも言われており、これに加え致命的とまではいかない入浴関連での事故は相当な数にのぼると推定されます。

5-4 肌の油脂が落ちて肌が荒れる

長い時間、入浴(湯船に浸かる)することで、お肌の表面の油分やセラミドが必要以上に流れてしまいます。
そうなると、角質層が水分を保つことができなくなってしまいます。すなわち、お肌がカサカサになってしまうのです!

5-5 ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすのに、長い入浴時間は必要はありません。

お湯の温度42℃で入浴10分、41℃で入浴15分、40℃で入浴20分が目安といわれています。
血行促進作用のある入浴剤を使用すると、40℃で入浴15分が目安です。

6.入浴で得られる3つの効果

入浴後にヨガをする女性

入浴には、身体の汚れを落とし、清潔にするほかに、3つの効果があるといわれています。

6-1 浮力によるリラックス効果

お湯の中では浮力がかかり、体の重さが約9分の1になります。
入浴することにより、常に体を支えてくれている筋肉や関節など身体の緊張が緩み、心身に高いリラックス効果が得られます

6-2 温熱による血流促進効果

入浴により、身体を温めるということは、血の巡りを良くしてくれます。
巡りが良くなることで、発汗作用や新陳代謝が活発になり、血液中の老廃物や疲労物質が運び去られます。ドロドロの血液からサラサラな血液へと変わっていくのです。
また、この温熱効果によりヒートショックプロテイン(HSP)を増やすことができます。

6-3 水圧による呼吸の活性効果

お湯の量が多いほど水圧がかかり、肺は空気を取り込もうとします。
そして呼吸が深まり、心拍数が上がります。それによって、血の巡りが良くなり、むくみや冷えの改善に繋がります。

入浴の際、湯船に浸かった時に「ふう〜」とつい出てしまうのは、このためかもしれません。

7.ヒートショックプロテイン(HSP)入浴法で美肌を手に入れましょう(まとめ)

入浴して気持ちよさそうな女性

適温、適時間、湯船につかり、入浴することにより体の清潔を保持するだけでなく、日々のストレス解消や、リラックス効果に、大きな効果が得られます。

そして、なかでも、入浴により、体内のヒートショックプロテインを増やす方法は昨今、大変注目されています。
いわゆるヒートショックプロテイン(HSP)入浴法です。

ヒートショックプロテイン(HSP)とは、傷んだ細胞を修復するという特徴を持ったタンパク質です。
熱ショックタンパク質とも呼ばれ、すべての人間の細胞のなかに、元々あるタンパク質の1つです。
体に熱による刺激が加わったとき、つまり体温の上昇するタイミングで作られる(あるいは増える)ことから、ヒートショック(熱ショック)という名前がつけられています。

免疫力を高める、コラーゲンの生成を増やす、代謝を活発にする、といった健康や美容を促進する効果が期待できるため、近ごろメディアなどで注目されています。

ヒートショックプロテイン(HSP)はストレスを与えることによって、増えると言われています。
具体的には、紫外線を浴びる、適度な運動をする、加圧する、低酸素状態をつくる、加熱するなどのストレスを身体に与えなければ増やすことはできません。

このヒートショックプロテイン(HSP)を日常の生活習慣の中で、増やす方法があります!
日本の入浴習慣、お風呂文化です。
これを利用することで、ヒートショックプロテイン(HSP)を増加させることができるのです。

ヒートショックプロテイン(HSP)入浴法は、とても簡単に実践できます。

40℃〜42℃の熱めのお湯に10分から20分間浸かるだけで補えるのです。
それによって体温を上げることができ、ヒートショックプロテイン(HSP)を増加させやすい状態にします。

入浴後は、熱を逃さないようにてして、10分から15分ほど保温することも大切になってきます。
体の水分をしっかり拭き取り、体が冷えないように衣類を身につけて保温します。
また、この時に水分補給をしっかりすることも大変重要です。
水分補給には、冷たいものを避け、常温、もしくは温かい飲み物をおすすめします。
冷たい飲み物は保温後に飲みましょう。
入浴前後で500mlの水分補給を目安にしてください。

ちなみにこの入浴法でヒートショックプロテイン(HSP)を増やすのは、週に2回程度の割合が最適と言われています。
あまり頻繁にやりすぎると、体が、だんだん熱ストレスを感じなくなってしまうのです。

増加したヒートショックプロテイン(HSP)は1週間ほど体内に残り、その力を発揮します。
ヒートショックプロテイン(HSP)のパワーがピークを迎えるのは、入浴から2日後といわれているので、元気になりたい日、勝負したい日から逆算してこの入浴法を試してみるのもいいかもしれません。

日々の入浴習慣に取り入れて、疲れ知らずの身体にしましょう。

コロナ疲れで、元気がなくなってしまった方にこそ、オススメしたいこの入浴方法。
今日から、このヒートショックプロテイン(HSP)入浴法を取り入れてみてはいかがでしょう。

あなたの入浴ライフが、より有意義になりますように・・・!