熱中症対策は、熱に慣れることがポイント!ヒートショックプロテイン(HSP)入浴法から始める熱中症予防と、その注意点とは!?
気温と湿度の急上昇などにより、体の体温調節がうまくいかないと、
熱中症を引き起こす危険性があります。
誰もがかかる可能性のある熱中症。
疲労や体調不良などの悪条件が重なると、熱中症になってしまうことがあります。
エアコンのきいた部屋で、汗をかかずに過ごしていませんか。
熱中症にならないためには、日頃から、汗をかき、熱に慣れた身体作りが大切になってきます。
ヒートショックプロテイン(HSP)を意識する生活と大きな関わりがあるのです。
1.熱中症の予防は、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすこと?!
熱中症は気温が高いなどの環境下で、体温調節の機能がうまく働かず、体内に熱がこもってしまうことで起こります。コロナ禍で、マスク生活が日常化しているため、そのリスクも高まっている熱中症ですが、予防法を知っていれば防ぐことができます。
熱中症を防ぐためには、暑さを避けたり、こまめな水分補給はもちろん大切ですが、一番の予防は、熱に慣れることと、いい汗をかくことだといわれています。
つまり、入浴や運動で、体の中にヒートショックプロテイン(HSP)を増やすことが、熱中症の予防につながるのです。
体の中に増えたヒートショックプロテイン(HSP)は、熱中症予防だけでなく、自己回復力の向上、病気の予防や健康に大きな効果が期待できるため、一石二鳥というわけです。
2.熱中症の予防に有効な汗腺トレーニング、まずはヒートショックプロテイン(HSP)入浴法から!
熱中症の予防は、まず熱に慣れ、いい汗をかくことから始まります。
まずは、ヒートショックプロテイン(HSP)入浴法から始めてみてはいかがでしょう。
シャワーだけでなく、ゆっくり湯船に浸かりましょう!
ジワっと汗をかくくらいの時間、湯船に浸かるようにすることが汗腺のトレーニングにつながります。
そこで、おすすめの入浴法が、ヒートショックプロテイン(HSP)入浴法です。
40℃で20分、41℃で15分、42℃で10分を目安に、湯船に浸かることで、体の深部体温が上がり、大量の汗が出ます。いい汗をかくことだけでなく、体の中に増えたヒートショックプロテイン(HSP)が、私たちの健康や美容に大きな影響を与えてくれます。
入浴後も、すぐにエアコンにあたることは避け、最低10分は体を保温することが大切です。常温の水や温かい飲み物などで水分補給を忘れずに!
体を温める食材を摂りましょう!
体を温めるといえば、まず、ショウガを使った料理が出てくるかと思いますが、その他にも、体を温める根菜類(にんじん、ごぼう、大根など)や、香味野菜(生姜の他に、ニラ、ニンニクなど)、きのこ類や海藻類、パン酵母などに多く含まれている βグルカンを摂ることで、体を温めることができ、同時に、体内にヒートショックプロテイン(HSP)を増やしてくれます。
水分補給時も、冷えたものではなく、常温のお水などを摂るといいでしょう。
適度な運動をしましょう!
ランニング、水泳、テニス、また、お家で簡単にできる有酸素運動や筋トレなど、まずは、無理なく始められるものから始めましょう。最近流行のホットヨガは、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やす意味でも大変効果的です。
入浴や運動により、いい汗をかくことで、体の中に増えたヒートショックプロテイン(HSP)は、私たちの身体を健康にしてくれます。免疫力が上がり、感染症対策、そして、美肌効果も期待できるのです。
汗をかいたあとは、その分の水分補給を忘れてはいけません。日頃から水分補給をきちんとすることが、熱中症の予防につながります。
3.熱中症予防には、サウナでいい汗をかくこと!ここにもヒートショックプロテイン(HSP)効果が!
日頃から、いい汗をかいている人は、熱中症になりにくいといわれています。
いい汗をかくには、サウナが効果的です。サウナは、熱中症の予防だけでなく、健康や美容に、さまざまな効果があります
体が温まり、全身の血管が拡がることで、血液の流れがとても良くなります。血流が良くなれば、溜まっていた老廃物や疲労物質が排泄され、細胞にも栄養や酸素が送られ、傷ついた細胞が修復されたり、体の各機能が回復します。
肩こりや筋肉痛の原因は、主に血流の不足だといわれています。サウナに入ることで、血行がよくなり、筋肉内を循環する血液量が増え、汗と共に疲労物質である乳酸が排出されるので、肩こりや腰痛が改善されます。
そして、身体の細胞にサウナの熱が加わることで、ヒートショックプロテイン(HSP)が増えます。このヒートショックプロテイン(HSP)は、免疫細胞をはじめ、傷んだ細胞を修復します。免疫細胞が修復され活性化することで、免疫力が上がり、コロナをはじめ、インフルエンザなどの感染症にかかりにくくなるという効果も期待できます。
サウナでいい汗をかくことは、熱中症予防だけでなく、疲労回復、冷えや肩こり、腰痛、そして、肌荒れなど、さまざまな症状が改善されます。
4.熱中症の危険は、こんなところにも?!ヒートショックプロテイン(HSP)入浴法の注意点!
免疫力アップをはじめ、健康や美容など、さまざまな効果が期待できるヒートショックプロテイン(HSP)入浴法ですが、気をつけなければいけないこともあります。
とくに高齢者は、環境変化への適応能力が低くなっており、発汗作用が弱く、体温調節が行われにくいといわれています。大丈夫だと思っていても、比較的、高温の湯船に浸かることで、熱中症や脱水症状を引き起こす危険性があるのです。
高齢者や体力のない方は、無理をせず、まずは40℃のお湯に半身浴から始めてみましょう。
また、炭酸系の入浴剤を使うこともおすすめです。
炭酸泉での入浴は、通常のお湯より低い温度、そして、短時間の入浴で、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすことができるためです。
炭酸ガスには、血管を広げ、血圧を下げる効果があり、血行が促進され、新陳代謝が上がり、早く身体を温めることができます。また、入浴剤には保温効果も期待できるため、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすには適しています。
めまいや頭痛など、熱中症かなと思った時は、すぐに湯船から上がり、脇や股、首を冷やし、体温を下げることが大切です。経口補水液やスポーツドリンクなどを補給することも忘れないようにしましょう。
高齢者は、体の水分量が少ないため、入浴によって汗をかくと、脱水になり、そこから熱中症などを引き起こします。入浴の際は、水分補給を忘れないように気をつけましょう。
5.熱中症かなと感じたら・・・
熱中症の主な症状としては、のぼせ、めまい、湯あたり、気分不良、動悸、意識消失、冷汗、虚脱感、自力脱出不能、顔色不良、頭痛、嘔吐などがあります。
おかしいなと感じたら・・・
涼しい場所に移動しましょう
エアコンの効いた室内や車内へ移動しましょう。
屋内に移動できないときは、日陰で風通しのよいところに移動しましょう。
体を冷やしましょう
保冷材や、冷たいタオル、冷たいペットボトルなどで、首や両脇、鼠径部などの太い血管がある場所を冷やしましょう。
水分と塩分を補給、経口補水液が最適です
汗を大量にかいた後は、身体の中の成分バランスも崩れています。
熱中症の応急処置として補給する水分は、脱水状態で不足している塩分などの電解質を同時に補給できる経口補水液を飲みましょう。もちろん、経口補水液がない場合には、スポーツドリンクや水などでも水分補給をしましょう。
6.熱中症にならないために!ヒートショックプロテイン(HSP)を意識した生活を!(まとめ)
熱中症のリスクは、誰しもにあるため、日頃から、熱中症になりにくい体をつくることが大切になってきます。
そこで大切なのが、ヒートショックプロテイン(HSP) です。
ヒートショックプロテイン(HSP)は、傷んだ細胞を修復する働きを持つタンパク質で、免疫細胞の働きを強化したり、乳酸の発生を遅らせるなど、私たちの身体にとって、とてもありがたい存在です。
私たちの身体は、年齢を重ねることで、さまざまな機能が低下します。ヒートショックプロテイン(HSP)も同様に、年齢とともに減少します。そのため、ストレスに弱くなり、免疫力も低下してしまうため、熱中症やノロウイル スなどの感染も、高齢者に多くなるのです。
健康で元気でいるためには、減少したヒートショックプロテイン(HSP)を増やす必量があります。入浴や適度な運動、そして、規則正しい生活を送ることで、ヒートショックプロテイン(HSP)が増え、しいては、熱中症になりにくい体を作ることができます。
最近は、新型コロナウィルス感染症予防のためのマスク着用で,熱中症へのリスクが高まっています。マスクを着用しているときは、喉が渇いていなくても、こまめに水分補給を心がけましょう。気分がすぐれないときは、無理をせず、周囲の人との距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的にはずして休憩することも必要です。
まだまだ暑い日が続きます。日頃から、いい汗をかき、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすことで、免疫力が上がり、健康な身体を作ることができます。
熱中症にならないためにも、是非、ヒートショックプロテイン(HSP)を意識した生活を送ってみてください。