岩盤浴でヒートショックプロテイン(HSP)を増やして免疫力をアップ!

岩盤浴でヒートショックプロテイン(HSP)を増やして免疫力をアップ!

さまざまなストレスダメージ(損傷)からタンパク質を修復する働きがあり、「ストレス防御タンパク質」とも呼ばれるヒートショックプロテイン(HSP)は、免疫力を高める働きも備えています。免疫力が低下すると、風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなったり、腸の調子が悪くなるなど、病気になりやすくなったり、症状が長引いたり、感染を繰り返したりすることになるので、健康で元気な毎日のために、ヒートショックプロテイン(HSP)はしっかり増やしておきたいもの!

ヒートショックプロテイン(HSP)を増やす方法として、自宅でできるヒートショックプロテイン(HSP)入浴法だけではなく、様々な効果を期待できる岩盤浴も活用してみませんか?

身体のバランスを整える岩盤浴
MASAKO

MASAKO

35年以上、化粧品・美容業界で美と健康に携わる仕事に従事してきた50代女性。いくつになってもイキイキと輝いて日々を楽しんでいくために必要な「身体と心と肌のメンテナンス」をテーマに、いろいろな情報を発信していきます。

1.ヒートショックプロテイン(HSP)で免疫力アップ!身体も肌も元気に!

元気があれば免疫力も活性

もともと私たちの肌や身体に存在し「若返りタンパク質」と呼ばれる特殊なたんぱく質ヒートショックプロテイン(HSP)は、紫外線や熱、外部からの刺激物やウィルス、細菌、熱、精神的なストレスなどでダメージ(損傷)を受けないように、タンパク質を「守る働き」、ダメージ(損傷)を受けて構造がおかしくなったタンパク質を「修復する働き」、 ダメージが大きすぎて修復できなくなったタンパク質を「分解して排出する働き」があり、「ストレス防御タンパク質」とも呼ばれています。

タンパク質は、私たちの身体の中のあらゆる場所に存在しています。タンパク質は身体を作っている筋肉、臓器、皮膚、骨、毛髪などの主要成分であり、また体の機能を調整するホルモン、酵素、抗体などの材料でもあります。こういった身体の中の大切な部分の損傷は、病気や不調の原因になるため、ヒートショックプロテイン(HSP)の修復機能はとても重要です。

また、ヒートショックプロテイン(HSP)は、免疫力を高める働きも備えています。
数多くの細胞がうまく役割を分担し、連携して機能している免疫システムの中で、ヒートショックプロテイン(HSP)はNK細胞(ナチュラルキラー細胞)や樹状細胞と深く関わって免疫力を高める役目を果たしているのです。つまり、ヒートショックプロテイン(HSP)が減ってしまうと、免疫力が低下するということ!

免疫力が低下すると、病原菌やウイルスから身体を守る働きが弱くなって、風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなったり、腸の調子が悪くなるなど、病気になりやすくなったり、症状が長引いたり、感染を繰り返したりすることになるので、健康で元気な毎日のために、ヒートショックプロテイン(HSP)をしっかり増やしておきたいですよね!

またヒートショックプロテイン(HSP)は、肌の力を弱めて老化を加速させる原因となる、紫外線による炎症やダメージ、酸化ダメージ、ストレスダメージのケアのためにも必要です。

美と健康のために、加齢やストレスで減少するヒートショックプロテイン(HSP)をしっかり増やしていきましょう!

2.岩盤浴でヒートショックプロテイン(HSP)を増やそう

岩盤浴の素材は天然鉱石

ヒートショックプロテイン(HSP)を増やしたいと思った時に、自宅でできるヒートショックプロテイン(HSP)入浴法をご存じの方は多いことと思いますが、岩盤浴でもヒートショックプロテイン(HSP)を増やすことができます。

熱ストレス(40℃~42℃)で最も効果的に増加するヒートショックプロテイン(HSP)を増やすための入浴法は、体温が38℃をこえるくらい身体の芯まで温まった後に、その熱を冷まさず、10~15分くらい37℃くらいにキープするように保温しますが、岩盤浴は、温められた天然鉱石の上に寝転んで身体を温めます。

岩盤浴は天然鉱石の温度が約40℃〜60℃、湿度が60℃~80℃程度の蒸し暑い室内で、身体の芯からゆっくり、じっくり温まり、熱が身体にこもる状態にできるのでヒートショックプロテイン(HSP)を増やすのにぴったりです!

岩盤浴で使用されている天然鉱石の遠赤外線とマイナスイオンの健康効果も期待が高まります。その時の体調によってどの鉱石の岩盤浴にするかを選ぶのも楽しみな岩盤浴。時には気分を変えて岩盤浴でヒートショックプロテイン(HSP)を増やしてみませんか?

〇ヒートショックプロテイン(HSP)入浴法についてはこちらをご覧ください。

「入浴でHSPが増える?!・・・入浴好きな人の肌が美しいわけ」

〇ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすためにサウナを活用するという手もあります。
サウナとヒートショックプロテイン(HSP)については、こちらをご覧ください。

「サウナの驚くべき効果ヒートショックプロテイン(HSP)と血流促進の最強タッグ」

3.ヒートショックプロテイン(HSP)を増やす岩盤浴の入り方

岩盤浴の準備-タオルと水分補給

岩盤浴は大量に汗をかくので、脱水状態にならないように水分補給を十分にするよう気をつけましょう。水分補給をする時には、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすために温めた体を冷やさないよう、冷たいものではなく温かいものか常温の飲み物をとることがポイントです。

【岩盤浴の入り方】

☆岩盤浴を始める前に、お風呂や足湯、シャワーなどで身体を温めておくと岩盤浴を始めた時に、身体の芯まで早く温まり、汗をかきやすくなります。
☆岩盤浴はたっぷり汗をかくので、始める前にしっかり水分をとっておきます。

① 最初に、うつ伏せになりお腹側から10分程度温まります。
② 次に仰向けになり10分~15分程度温まります。
③ その後5~10分程度休憩をとります。

この時に、たっぷり水分補給をします。
冷たいものを飲みたくなりますが、せっかく温まった体を冷やさないよう常温または温かい飲み物を飲むことがポイントです。
また、体温が下がりすぎてしまわないように、あまり休憩を長くとりすぎないように注意しましょう。

④ ①~③を3回程度繰り返します。

4.岩盤浴のアンチエイジング効果

岩盤浴効果で美肌を

岩盤浴に使用される天然鉱石は、主に天然石や岩石となります。石なら何でもよいというわけではなく、ゲルマニウム、ラジウム陶板、トルマリン、アメジスト、麦飯石のように遠赤外線やマイナスイオンを発生する特別な天然鉱石が使われていて、その種類によって体への働きかけが異なると言われています。

岩盤浴は身体を温めヒートショックプロテイン(HSP)を増やしてくれるだけではなく、遠赤外線とマイナスイオンの働きかけ、そして大量に汗をかくことで身体の中に溜まった毒素や老廃物を排出する効果があります。

血液やリンパの流れを促進、新陳代謝の活性化、むくみや冷え性、肩こりなどの改善、疲労回復、リラックス効果やアンチエイジング効果、ダイエット効果に加え、岩盤浴を続けることで体温(平熱)が上がるとも言われています。

岩盤浴に行った翌日は、身体が軽く感じます。肌のくすみも抜けて、しっとりつるつる!美容と健康、アンチエイジングのためにもっと活用したいと思っています。

5.ヒートショックプロテイン(HSP)を増やす岩盤浴で体温アップ&免疫力アップ

体温を上げると免疫力がアップ

体温が上がると血液の流れがよくなり代謝も免疫力も高まります。

血液は私たちの体全体に酸素と栄養と酸素を送り届け、老廃物を回収するだけではなく、免疫機能を持つ白血球は細菌やウィルスなどの異物から私たちを守ってくれています。

体温が下がると血流が悪くなって免疫力は低下。「体温が1℃下がると、免疫力が30%下がる」逆に「体温が1℃上がると、免疫力は30%上がる」とも言われています

また、「がん細胞」や「ウイルス感染細胞」を攻撃してくれる「NK細胞」という免疫細胞は体温が36.5℃以上だと活発に働いてくれるそうです。

昭和30年ころには、平均体温値は36.9℃だったという報告もありますが、その当時に比べて今の体温はかなり下がっていると言われています。確かに、自分も含めて身の回りで平均体温が36.7℃以上というお話は聞かないような気がします。

美容と健康のために、普段から体を冷やさないように注意したいものですね。

ヒートショックプロテイン(HSP)を増やして免疫力アップ!さらに岩盤浴で平熱が上がって免疫力がアップ!なんて、とても魅力的だと思いませんか?

体温、低体温、温活についてはこちらをご覧ください。

体温は健康のバロメーター!温活でヒートショックプロテイン(HSP)を増やし、美と健康を手に入れる!!

【参考】
昭和32年に東京大学の田坂定孝教授のグループによって発表された、日本人の平均体温値の研究によると、平均体温値は36.9℃だったそうです。(東京都内の10歳殻0歳の健康な男女約3000人の平均値)

6.まとめ

汗を拭く女性

さまざまなストレスダメージ(損傷)からタンパク質を修復する働きがあり、「ストレス防御タンパク質」とも呼ばれるヒートショックプロテイン(HSP)は、免疫力を高める働きも備えています。免疫力が低下すると、風邪やインフルエンザなど、病気になりやすくなったり、症状が長引いたり、感染を繰り返したりすることになるので、ヒートショックプロテインが少なくなっているままにはしておけないですよね!

ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすには、ヒートショックプロテイン(HSP)入浴法などだけではなく、様々な効果を期待できる岩盤浴も選択肢の一つです。

岩盤浴はヒートショックプロテイン(HSP)を増やすだけではなく、天然鉱石の遠赤外線とマイナスイオンの健康効果、大量に汗をかくことで身体の中に溜まった毒素や老廃物を排出、血液やリンパの流れを促進、新陳代謝の活性化、むくみや冷え性、肩こりなどの改善、疲労回復やリラックス効果、アンチエイジング、ダイエットなど、さまざまな効果が期待できます。

さらに、岩盤浴を続けることで体温(平熱)が上がるとも言われています。
体温が上がると血液の流れがよくなり代謝も免疫力も高まり、「NK細胞」という免疫細胞は体温が36.5℃以上だと活発に働いてくれるそうです。

ヒートショックプロテインが増えて免疫力がアップ、血流を促進させて免疫力がアップ、平均体温が上がって免疫力アップ!美容と健康、アンチエイジングのために岩盤浴への期待が高まりませんか?

免疫力やヒートショックプロテイン(HSP)のこと、日常生活でヒートショックプロテイン(HSP)を増やす方法については下記の記事をご覧ください。

免疫力を上げるカギはヒートショックプロテイン(HSP)にあった!

「入浴でHSPが増える?!・・・入浴好きな人の肌が美しいわけ」

「サウナの驚くべき効果ヒートショックプロテイン(HSP)と血流促進の最強タッグ」

サウナの驚くべきヒートショックプロテイン(HSP)効果

サウナの驚くべきヒートショックプロテイン(HSP)効果

サウナでくつろぐ男女

日常生活において疲れやストレスが溜まってしまったとき、休暇を取って温泉やお風呂屋に行かれる方は多いと思います。

サウナは、どうでしょうか?

サウナに気分転換として行かれる方は入浴や温泉に比べると、数は少ないかもしれません。サウナにはヒートショックプロテイン(HSP)が得られるという素晴らしい効果があります!今回はサウナの驚くべき効果についてご紹介します。

サウナは健康にとっても、そして美容にとっても、大変有効であることが注目されています。
サウナの正しい入り方、素晴らしい効能を項目別に解説していきます。
ヒートショックプロテイン(HSP)が心身健康の大切なカギとなるので、注意してご一読いただけますと幸いです!
サウナの独特の世界をぜひ知って頂き、素敵な身体を手に入れてください!

交告承己

美容アドバイザー

この記事は美容管理アドバイザー交告 承己(こうけつ うい)が執筆しました

日々、お肌について悩むお客様からのご相談をお受けしているお肌美容の専門家です。おひとりおひとりに対して懇切丁寧に、アドバイスをさせていただいております。スポーツ記者だった経歴を活かし、運動や健康管理の側面からも、美容に関して鋭く迫ります!

1.サウナとヒートショックプロテイン(HSP)の最新情報

みずみずしいスポンジ肌の女性

サウナについてみていく前に、サウナに入ることで得られる最も注目すべき効果であるヒートショックプロテイン効果(HSP)をご紹介します!

私たちの身体は約60兆という数の細胞で作られており、そのほとんどがタンパク質からできています。細胞に熱(ヒートショック)を加えると細胞内のタンパク質はダメージを受けますが、同時にヒートショックプロテイン(HSP)という特殊なタンパク質が生まれます。
ヒートショックプロテイン(HSP)はダメージを受けたタンパク質を元通りにケアします。細胞は疲労、血流の悪化、外部からの紫外線など、さまざまなストレスによってもダメージを受けますが、これらの細胞異常に効果を発揮するのがヒートショックプロテイン(HSP)なのです!

もともと我々が持っている自然治癒力としての機能として、ヒートショックプロテイン(HSP)が体内にたくさんあることで怪我や病気に強い身体になります。また、紫外線などのダメージにも有効なので、肌荒れやシミ・シワといった症状にも強いお肌になれるのです。

サウナに入ることで、ヒートショックプロテイン(HSP)は増やせます。
サウナは発汗が始まった時には、体温が38℃前後にはなっています。熱ストレスを受けて体温が38℃を超えてくると、ヒートショックプロテイン(HSP)は増えます。
サウナを正しく利用することで、身体がもともともっていた「根本力」を高めることができます。健康と美容を目指す方々にとって、一時的な効果ではない真の体質改善を期待できる秘密兵器として、サウナはとてもおすすめなんです♪
サウナの素晴らしさを認識していただけましたでしょうか。サウナは正しく入ることで、身体に負担を強いることなく、心身の状態をキープアップすることができます。

2.サウナと血流 ヒートショックプロテイン(HSP)と並ぶもうひとつの柱

体温変化の燃焼イメージ

サウナに入ることよって自律神経が整います。サウナの体温変化によって交感神経と副交感神経のバランスが正常化され、乱れた体内環境がリセットされるからです。
自律神経が整うと、具体的にどういった良いことが起こるのでしょうか。
重要な効果は、血流の促進です。

血流の促進は健康・美容にとって、最もわかりやすい事象といえます。

ここではサウナの血流効果と、それによってもたらされる健康・美容効果を解説します。
血流はヒートショックプロテイン(HSP)効果と並ぶ、もう一つの柱です。
重要なポイントですので、それでは早速みていきましょう!

2-1 サウナと血流は健康への架け橋

サウナで火照る女性

サウナによって自律神経がととのうことによって得られる最も注目すべきことは、発汗作用と血管拡張効果です。
サウナ熱の刺激で交感神経が働くことによって心拍数が上がり、発汗作用が起こります。全身にある汗腺の数は200万個~400万個にのぼるとも言われ、これが一気にフルスロットルで働くことで、1回のサウナでかく汗の量は300ml以上にもなります。
この大量の汗とともに、体内に溜まった老廃物や疲労物質が排除されていきます。便秘なども解消されます。エアコンの効いた室内での生活に慣れている現代人は、汗腺の働きが鈍りがちなので、サウナで汗をかくことは発汗機能の回復に役立ちます。
サウナは夏バテや冷え性にもとっても効果的なんです♪

副交感神経の活性化で全身の動脈・静脈が拡がるので、血液の流れがよくなり、身体の隅々まで栄養素が行きわたるようになるので病気などにかかりにくく、また回復もしやすい身体へと変化していきます。このあたりはヒートショックプロテイン(HSP)とも関連します。ヒートショックプロテイン(HSP)を高めつつ、血液循環を整えることで、身体全体の環境が変わります。細胞に働きかけるヒートショックプロテイン(HSP)と並び、そこに栄養を届ける血流はもう一つの柱です!血流こそが健康へ導く架け橋となります!

サウナでの副交感神経の活性化による血管の拡張の特筆すべきところは、心臓に負担をかけずに血液量が増えることです。全身に血液を送る際の負担が減るため、多くの血液が血管を回るようになり、質のイイ血管に変わっていきます♪
血流の改善が、健康の促進にとても重要です。サウナは誰でも手軽に身体環境をリセットできるので、大変おすすめです。

2-2 サウナがもたらす毛細血管 美容効果の理由

美容効果を実感するうつ伏せの女性

血流のアップは、眠っていた毛細血管の復活にも寄与します。
美容効果にそのことが結びつくのです!
毛細血管は、血管の外側の「壁細胞」と内側の「内皮細胞」の二重構造でできています。この細胞同士の接着が弱くなり外側の壁細胞がはがれてくると、血液が血管外にもれてしまうのです。その状態がゴースト血管です。
ゴースト血管になる原因にはまず加齢があります。40歳代から毛細血管の老化が加速するのです。生活習慣の乱れが2番目の原因で、ひどい場合は20~30歳代でもゴースト化します。具体的には、運動不足、睡眠不足、ストレスがあげられます。

血が滞った状態になりますと肌の新陳代謝が低下し、体への栄養素が行きわたらず、シミ、肌荒れ、目のくま、大人ニキビなどの様々な肌トラブルを引き起こりやすくなります。
サウナ室に入ることで心拍数が上がり、血管が拡張します。体内に多くの血液が循環するようになるので、普段収縮してしまっている毛細血管への血流も活発になります。そうなると身体の隅々まで毛細血管を通して栄養が行きわたるため、老廃物は排出し、疲弊した細胞には栄養が届くので肌トラブルが抑制され、慢性的な疲労回復にも繋がるのです!
毛細血管を高める努力を続けると、継続的に身体のパフォーマンスが上がっていきます。
ヒートショックプロテイン(HSP)を身体から失うことを防ぐ一助にもなります。

ヒートショックプロテイン(HSP)は25歳前後を境に、わたしたちの身体から減少してしまいますが、隅々まで毛細血管が栄養を運ぶ機能を維持することで、細胞機能をサポートされ、衰えにくい身体へとなっていきます。
お肌にとっても、ターンオーバーの乱れが正常化されるため、肌荒れなどのダメージも少なくなります!
自律神経が刺激されてととのうことは、美容に大敵のストレスを解消し、すっきりとした気持ちにさせてくれます。心身ともにリフレッシュすることが出来るサウナは、美容にとってイイことだらけなのです♪

3.ヒートショックプロテイン(HSP)を高めるためにも、サウナで注意したいこと

注意喚起するイメージ

サウナの素晴らしい効果を見てきました。次は入り方および注意点についてです。
ヒートショックプロテインを効果的に高めるためにも、サウナに入る際の注意点について解説していきたいと思います。
サウナの正しい知識を身に着けてこそ、安全かつ効果的に楽しめます!
サウナに入る上うえで、重要な点を項目別にご紹介していきます。

3-1 サウナの入り方入門

サウナ全景

サウナ室に入る前にシャワーで身体を濡らします。温めてから入ることで汗が出やすくなります。濡らしたら、タオルで軽くふきましょう。濡れたままよりも汗を効率的にかきやすくなりますし、他人へのマナーとしても身体を軽くふいてからのほうが望ましいです。
サウナ室に入ったら、自分がリラックスできる位置と体勢で座りましょう
。 サウナに費やす時間は、とても大事なポイントなので後ほど詳述しますが、大体10~15分を目安とおぼえておいてください。サウナ室を出たらぬるめのシャワーで汗を流し、水風呂に入ります。水風呂から出たら水気を拭いていただき、最後に休息室でゆっくり休憩をしましょう。この「サウナ」「水風呂」「休憩」の繰り返しを2~3回繰り返します。
サウナの基本的な入浴方法が以上になります。

サウナとは、一般的にフィンランド式の“乾式サウナ”を指します。
フィンランドは“サウナ大国”と言われていて、是非フィンランド式のサウナ室の構造を覚えておきたいところ。
サウナ室内の温度はおよそ70〜100度に設定されていることが多いです。室内には何段か腰掛けるベンチがあり、3段式になっていることが一般的で、上の段になるほど、設定温度が高くなっています。一般的に下段のベンチが約70度、中段のベンチが約80度、上段のベンチが約90度という感じが多いようです。初心者の場合は、サウナ室内の最も下の段に座るのがおすすめ♪
慣れてきたら、徐々に上の段にトライしていってください!

3-2 サウナの効果的な時間配分

効果的な時間をはかるための砂時計

サウナは普段の生活で経験のない高温の環境ですので、単に長く入ればそれだけ効果があるわけではまったくありません。むしろ逆です。正しい時間の認識と、自分に合わせた入り方を見つけていくことがとても重要です。
サウナ室に入る時間は、10分~15分で充分です。暑さの感じ方や汗のかき方には個人差がありますので、大事なことは「無理をしないこと」です。15分以上の長時間入ることは、かえって疲労を招き、脱水症状など身体に負担をかけてしまうことにも繋がりますので、注意しましょう。

サウナ室から出た後の水風呂の時間は、2分前後が目安ですが、30秒や1分でも効果的なので、寒気を感じるほど長く入ることのないように気を付けましょう。水を手足に徐々にかけて慣らしてから入りましょう。初めての方や水風呂が苦手だと感じる方は、控えて頂いても全く問題ありません。その場合は20度くらいの温度を低くしたシャワーを浴びて、しっかりとクールダウンしてから、休憩に入りましょう。また冷たくて入りにくい場合は、体を丸めて入って、入ったらゆっくりと丸めた身体をほどくと、抵抗が少なく入れますよ♪
最後の休憩は、大体10分くらいが目安です。身体が冷え切らないうちに、またサウナに入るようにしましょう。水気を拭いて、休息室の椅子やリクライニングシートに深く腰掛けて休憩してください。ここからがサウナの最大の至福と言われる、いわゆる「ととのう」時間となります。

サウナで温められて開いた血管が、水風呂で急速に引き締められ、その後日常の空間での休憩室でゆっくり休憩することでじんわりと緩みながら開放されていき、血流が一気に素晴らしい状態で全身を巡るようになっていきます。血流が栄養や酸素を全身に運び、錆びついていた身体に元気を与え、疲れていた脳が目覚めるのです。最も理想的なのは屋外での外気浴ですが、室内でも充分に効果を得られます。
サウナの入り方を理解し、目安の時間と自分のベストな入り方を把握することで、サウナはとっておきの疲労回復、健康維持、美容促進法となりますよ♪

3-3 サウナの前後に水分補給

サウナ前後の水分補給用にグラスに注がれた水

サウナでは体温の上昇と、大量の発汗作用が起こります。それに伴って重要になるのが“水分補給”です。脱水症状を防ぐために、運動時と同じような充分な水分補給が必要となります。ここでは水分補給のタイミングや量について解説します。
大切なポイントが3点あります。

1.入浴前後で体重を計測すること

2.サウナ後だけでなく、サウナ前にも水分補給をすること

3.入浴後の1杯(アルコール)は、節度を守って

1.サウナ通にとっては基本的な項目かもしれませんが、とても重要な事項です。脱水症状を未然に防ぐためには入浴の前後に体重を測り、体重減少分の水分を補給する必要があるのです。
サウナに入ることによって体重は減っていきますが、これはダイエット効果ではなく、体内の水分が汗によって失われたことによるものなので、その分補給が必要というわけです。

2.サウナ1回のセット(サウナ10分、水風呂2分、休憩10分)で、おおむね300ml~400mlの汗をかくと言われています。入浴前にはしっかり水分補給を忘れずに行いましょう。サウナ前に飲み、(サウナ、水風呂、休憩)の1セットを行い、そこでまた水分補給をします。そして次のセットに入っていく、という流れになります。
もし、入浴中に喉が渇いたなと感じたら、ぜひ水分を補給してください。喉が渇くということは、脱水症状に対する初期サインですので、しっかりと水分補給をして、快適なサウナ効果を高めていきましょう♪

3.「サウナの後の1杯」は確かに大変魅力的に映りますが、思わぬ落とし穴があるので節度を守る必要があります。
というのは、アルコールには尿の量を調整するホルモンの働きを抑制する利尿作用が含まれますので、逆に水分を排出してしまいます。なのでアルコール以外にも、十分な水分補給を絶対に忘れないでください。
同様の原理で、アルコールを摂取してからのサウナも望ましくありません。脱水症状になりやすい状態を加速させてしまいますので、控えましょう。汗をかくことでアルコールを抜くことはできませんので、気を付けて下さい!

4.まとめ ヒートショックプロテイン効果と血流改善の最強タッグ

サウナ後にくつろぐ2人の女性

サウナについて、テーマ別に紹介してまいりました。いかがでしたでしょうか。
サウナには我々の自律神経のバランスを保ち、血流を改善ヒートショックプロテインをも増やしてくれるという一石三鳥の効果がありました。

人を形成する膨大な数の細胞はほとんどがタンパク質でした。
ヒートショックプロテイン効果があることで細胞のダメージをケアし、より強く回復力のある身体へと導くことができます。
そして細胞に働きかけるのは、そこに酸素や栄養素を送り続ける血液でした。
細胞の活動後に現れる老廃物を取り除くのも血液です。血液が停滞すれば、細胞は疲弊し、心身の不調となります。
サウナで身体を温めることは、血液の流れを元気にすることに直結します。血液の流れがよくなることで疲労が取れ、気分も爽快になるのです!
ヒートショックプロテインと血液循環のタッグこそが最強の心身改善の秘訣だったのです。
温浴も同じではないかと思われるかもしれませんが、温浴には「静水圧効果」が働くことで、水圧で血管が細くなってしまいます。サウナは水圧がなく、温熱だけで血管を拡げるこができます。水圧による負担がないので、安心なんです♪

サウナは、特別な運動や負荷を必要とせず、特別な能力も不要です。だれでも自分の身体の機能を高め、正常な環境を維持できるのです。
是非みなさまには、サウナに対して正しい知識を養っていただき、健康と美容の維持・促進にサウナを大いに役立てていただければ幸いです。
サウナで身体も心も一新し、美と健康を育んでいきましょう!