高齢者の身体を守るヒートショックプロテイン(HSP)!いつまでも元気で、健康でい続けるために!

高齢者の身体を守るヒートショックプロテイン(HSP)!いつまでも元気で、健康でい続けるために!!

笑顔で会話をする高齢者夫婦

年齢を重ねると、自然治癒力が低下するため、怪我が治りにくかったり、風邪が長引いたりといったことが起こります。

これは、体の中にあるヒートショックプロテイン(HSP)が関係しているといわれています。

ヒートショックプロテイン(HSP)は、年齢を重ねるにつれて、減少していきます。
高齢者が、病気を引き起こしやすくなるのは、このためだといわれています。

年齢を重ねても、ずっと元気で、充実した暮らしを送りたい!
高齢者になっても、元気でいるためには、ヒートショックプロテイン(HSP)が大きな鍵を握っています。

ヒートショックプロテイン(HSP)は、免疫力を活性化させ、体が本来持っている自然治癒力を高める効果があります。
高齢者が元気でいるためには、ヒートショックプロテイン(HSP)が必要なのです。

伊勢香里

この記事は伊勢香里(57歳)が執筆しました

人気女性誌の元読者モデル

美と健康について好奇心旺盛で、いつのまにかストレピアの虜に!無理をしすぎず、頑張りすぎず、日常生活で若さと美しさを育んでいくためのお役立ち情報を発信していければと思っています。

1.高齢者にとって怖い気温差!これを予防するにはヒートショックプロテイン(HSP)が有効?!

高齢者にとって怖い室内の寒暖差

高齢者にとって、急な温度変化は大敵です。急激な温度差により、血圧が大きく変動することで、身体へ悪影響を及ぼします。いわゆる、ヒートショックと呼ばれるものです。 冬場の浴室やトイレなど、その気温差が体にとって、負担になってしまうのです。

これらの気温差(ヒートショック)による危険を予防するために、万能のタンパク質であるヒートショックプロテイン(HSP)が有効であるといわれています。

ヒートショックプロテイン(HSP)には、細胞を強化する働きがあります。細胞は、活性酸素、熱、紫外線ストレスなどで傷ついてしまいますが、このヒートショックプロテイン(HSP)が体内にあることで、細胞にあるタンパク質を修復し、強化してくれるのです。 また、ヒートショックプロテイン(HSP)が、身体の免疫力や心臓血管系の疾患を予防する効果もあるといわれています。

ヒートショックプロテイン(HSP)は、私たちの体の中にある特殊タンパク質ですが、年齢を重ねることで減少してしまいます。 高齢者が健康でいるためには、このヒートショックプロテイン(HSP)を日常生活の中で増やす必要があります。

2.高齢者には炭酸泉がおすすめ!ヒートショックプロテイン(HSP)入浴法

炭酸泉でいつもの入浴に一工夫

日常生活の中で、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすには入浴が最適です。 通常のHSP入浴法は、40℃で20分、41℃で15分、42℃で10分を目安に、湯船に浸かりますが、高齢者の方や体力のない方は、無理は禁物です。

浴室は、湯船と浴室内の気温差をなくすように温めてから入りましょう。暖房機能がついていないお風呂は、湯船の蓋を外したまま湯貼りしたり、湯船のお湯を床にまくなどの工夫をすることで、室内の温度を上げることができます。
浴室に入ったら、まず手、足、体など心臓から遠い部位からかけ湯をし、体を慣らしましょう。湯船に入る時も、心臓から一番遠い足から、ゆっくりつかります。足が温まったら手をつけて、最後にゆっくり体を沈めましょう。

高齢者や体力のない方は、まずは40℃のお湯に半身浴でも大丈夫です。半身浴をする際は、肩を冷やさないように、お風呂の蓋を首元までつけたり、肩をタオルで覆うなどの工夫をし、肩を冷やさないように注意しましょう。

また、炭酸系の入浴剤を使うこともおすすめです。
炭酸泉での入浴は、通常のお湯より低い温度、そして、短時間の入浴で、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすことができるためです。
炭酸ガスには、血管を広げ、血圧を下げる効果があり、血行が促進され、新陳代謝が上がり、早く身体を温めることができます。また、入浴剤には保温効果も期待できるため、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすには適しています。

入浴のあとは、水分補給を必ずしましょう。 高齢者は、体の水分量が少ないため、入浴によって汗をかくと、脱水になる恐れがあります。保温のためには、冷たい飲み物より、常温の水やお茶、塩分補給も兼ね、スポーツ飲料もおすすめです。

3.高齢者におすすめの有酸素運動で、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やす!

有酸素運動を取り入れて若々しい高齢者夫婦

高齢者のみならず、私たちにとって、生活習慣病を予防し、肥満を防ぐ意味でも、適度な運動をすることは大切です。

3-1 運動をすることで得られる効果とは

身体をよく動かし、運動を行っている人は、虚血性疾患、糖尿病、高血圧、肥満、骨粗鬆症など、病気にかかる割合が低いといわれています。

高齢者を対象にした研究では、ウォーキングなどの軽い運動でも、骨格筋が大きくなり、機能が改善したことが明らかになっています。また、機能の改善が期待できるのは、筋肉や骨だけではなく、肺活量の増加など、運動をすることで体の機能が改善することが期待できます。

そして、有酸素運動をすることでも、体を元気にしてくれるタンパク質、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすことができます。

3-2 おすすめの有酸素運動、ウォーキング

高齢者におすすめの有酸素運動のひとつが、ウォーキングです。
大きな負荷がなく、特別な道具も必要としないため、日常にも取り入れやすい運動です。
ウォーキングは、ただ歩くだけでは意義がありません。正しいフォーム、正しい歩き方ができていないと、充分な効果は得られません。まずは姿勢です。ピンと真っ直ぐ、気をつけの姿勢からスタートしましょう。猫背の方や、反り腰の方は、特に意識しながら歩いてみましょう。

無理をせず、負担にならない程度に、運動を習慣化することを意識しましょう。その積み重ねが、老後の健康に必ずつながります。

4.高齢者必見!ヒートショックプロテイン(HSP)を補う食事とは!

高齢者に適した食生活とは

食事だけで、ヒートショックプロテイン(HSP)を増加させるのは難しいですが、入浴や運動とあわせて、体を温める根菜類(にんじん、ごぼう、大根など)や、香味野菜(ニラ、ニンニク、生姜など)を摂取することで、より効果は期待できます。

きのこ類や海藻類、パン酵母などに多く含まれている βグルカンも、身体を温め、ヒートショックプロテイン(HSP)を増加させる作用があるとされています。胃潰瘍や、精神的なストレスによる下痢などを抑える効果も期待できます。

また、高齢者は、体内の水分量が少ないため、日常生活における、こまめな水分やミネラル補給も忘れてはいけません。ミネラル入りのむぎ茶は、水分とミネラルを手軽に補給できるのはもちろん、無糖で、カロリーもなく、カフェインを含まないため、入浴前後の水分補給にも、おすすめです。

これらの食材を積極的に摂ることも大切ですが、基本は、3食をバランスよく食べることです。栄養が偏ることなく、食事をすることを心がけましょう。

5.ヒートショックプロテイン(HSP)で、元気な老後を!健康な高齢者でいるために!!

ペットと楽しい生活を過ごす高齢者

ある研究データによると、毎日湯船に入り、入浴をしている高齢者は、週2回以下しか入浴しない高齢者に比べて、要介護認定リスクが約30%低いという結果がでています。 入浴と要介護リスクの関係については、入浴により、血の巡りが良くなったり、リラックスして、うつ状態になることを防ぐなど、認知機能の低下を防ぎ、要介護の確率を下げているのではないかと考えられています。 高齢者の入浴は、事故や病気などに十分に注意することを前提に、介護予防対策としてより活用していくべきだという見解があるのです。

これは、入浴により、ストレス防御タンパク質であるヒートショックプロテイン(HSP)が、病気やストレス障がいから体を守り、老化や認知症の予防、運動能力の向上に関係しているといわれています。

年齢を重ねることで、さまざまな機能が低下します。ヒートショックプロテイン(HSP)も同様に、年齢とともに減少します。そのため、ストレスに弱くなり、免疫力も低下してしまうため、熱中症やノロウイル スなどの感染も、高齢者に多くなるといわれています。

6.まとめ

健康で元気でいるためには、減少したヒートショックプロテイン(HSP)を増やす必量があります。入浴や適度な運動、そして、規則正しい生活を送ることで、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすことが必要なのです。

私たちの誰にも、老いは訪れます。
健康な老後、元気な高齢者でいるために・・・
明日からではなく、是非、今日から始めてみてください。