インフルエンザに感染しないために…ウイルス予防には、ヒートショックプロテイン(HSP)?!
インフルエンザやコロナウイルスなどの感染症にならないためには、免疫力が大切だという話が、よくでてきます。
インフルエンザ対策や風邪予防のために、免疫力をあげようと思ってはいるものの、実際、何をどうすれば、免疫力があがるのでしょうか。
体温を1℃あげることで免疫力が3割上がるといわれています。
体を温めることは、私たちの健康にとって、とても重要なことなのです。
そこには、ヒートショックプロテイン(HSP)が、大きく関わっています。
1.ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすと、インフルエンザにかかりにくい?!
私たちの体の約60%は水分でできていますが、15~20%はタンパク質でできています。これは、水分を除いた重量の約半分をタンパク質が占めていることになります。
熱ストレスによって増える、ヒートショックプロテイン(HSP)。人間の体を構成するタンパク質の一種で、もともと、私たちの体内に存在しています。ストレス防御タンバク質とも呼ばれ、ストレスを受けて傷ついた細胞を修復する働きがあります。
毎日お風呂に入っている人は、シャワーだけで済ませている人に比べて、風邪やインフルエンザなどに、かかりにくいという研究結果があります。これは、湯船に浸かり、体を温めることで、体温が上がり、ヒートショックプロテイン(HSP)が増えているためです。体内にヒートショックプロテイン(HSP)が増えることで、免疫力が上がり、ウイルス感染の予防につながるといわれています。
2.インフルエンザにかかる人とは?!免疫力の下がった体は、ウイルスの標的!
インフルエンザの主な感染ルートは、くしゃみや咳などの飛沫によって感染する飛沫感染、屋内で飛び散ったウイルスが空気中に漂って感染する空気感染、ウイルスが付着したものに手で触れて目、鼻、口などから感染する接触感染の3つがあります。
私たちの体に病気を起こすことがあるウイルスには、インフルエンザウイルスの他に、今最も注意が必要なコロナウイルス、そして、ノロウイルスなどがあります。ごく身近にある風邪は、さまざまなウイルスが原因で発症するといわれています。
これらのウイルスが体内に入り、感染し、発症するわけですが、十分な免疫力や抵抗力があれば、これに打ち勝つことができます。感染しない、感染しても発症しないというわけです。
マスクや、手洗い、うがいは、もちろん大切ですが、体の中から予防する=自分の免疫力を増強することが重要になってきます。常に、免疫力を上げることを心がけていれば、発症のリスクを下げることができるのです。
3.インフルエンザにかからないために必要な免疫力と、ヒートショックプロテイン(HSP)との関係性!
インフルエンザにならないために、免疫をつける方法として、予防接種があります。
インフルエンザなどの感染症にかかると、原因となる病原体に対する免疫(抵抗力)ができます。免疫ができることで、その感染症に再び、かかりにくくなったり、かかっても症状が軽くなったりするようになります。
予防接種とは、このような体の仕組みを使って、病気に対する免疫をつけたり、免疫を強くするために、ワクチンを接種することをいいます。ワクチンを接種することにより、ウイルスや細菌に対する免疫(抵抗力)を作り出し、病気になりにくくするのです。
予防接種で、抗体をつけることは感染症予防にとっての第一歩ですが、それだけで万全とはいえません。病原体が体の中に入ってきたとき、 実際に戦うのは白血球(リンパ球)です。この白血球(リンパ球)を増強しておく必要があります。
免疫を上げ、白血球(リンパ球)を増加させるには、ヒートショックプロテイン(HSP)の力が関係するといわれています。
4.インフルエンザ予防は、体を温めることから!加温とヒートショックプロテイン(HSP)
健康な人の平熱は、36.5℃から37℃だといわれていますが、さまざまな生活習慣の影響により、現代人は、体温が36℃より低い、いわゆる、低体温の人が少なくありません。 低体温になると、血管が収縮して血液の流れが悪くなります。 血液の中には、免疫機能を持った白血球が存在しているため、血流が悪くなることで、免疫力も低下し、ウイルスや細菌に負けて、発病しやすくなってしまいます。
インフルエンザにかからない、ウイルスに負けない体を作るためには、体を温かく保つことから始める必要があります。 体を温めることにより、体内のヒートショックプロテイン(HSP)が増え、免疫力アップにつながっていくのです。
5.ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすには!
体内のヒートショックプロテイン(HSP)を増やすのに最適なのが、お風呂です。
忙しいと、ついついシャワーだけで済ましてしまいがちですが、週に2回だけ、ゆっくり湯船に浸かることをおすすめします。
42℃なら10分、41℃なら15分、40℃なら20分、肩まで浸かり、体を温めます。
この入浴法により、体の中に、ヒートショックプロテイン(HSP)が増え、免疫力を高めてくれます。
このHSP入浴法に加え、バランスのとれた食事、質のよい睡眠、そして、適度な運動をすることで、さらなる効果が期待できます。
有酸素運動を、1日30分、1~2週間を目途に続けることでも、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすことができます。
適度な運動をしたあと、ゆっくり湯船に浸かり、疲れを癒す、これだけで、ヒートショックプロテイン(HSP)が増え、免疫力が上がり、健康につながるのです。
6.インフルエンザにかからないために!ヒートショックプロテイン(HSP)を増やし、健康な身体を!
日本には、昔から湯治という習慣があります。体を温めることで痛みを和らげ、病気の治療や療養をすることが、研究や実績で証明される前から、行われてきました。
体を温め、体温を上げることは、私たちの体にとって、とても大切なことなのです。
日頃から生活習慣を整え、運動や入浴などにより、体を温めることで、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やしましょう。 インフルエンザにかからないために、また、コロナウイルスにかからないためにも、日頃から、免疫力を高めていく必要があるのです。
それと同時に、外からの予防も、是非、心がけましょう。
マスクの着用
空気中のウイルスや、咳、くしゃみなどに含まれるウイルスに感染しないように、マスクの着用を心がけましょう。また、人にうつさないためにも、大切なことです。
手洗い
インフルエンザなど、感染症の多くは、手を介して、体内に侵入することが多いといわれています。手からの侵入を遮断するためにも、手洗いはとても大切です。
うがい
うがいは、インフルエンザなどのウイルスが粘膜から侵入する前に、外へ洗い流す効果があるため、感染予防につながります。気温が低く空気が乾燥すると、異物に対抗する防衛機能も弱ってしまうため、うがいをして乾燥を防ぐことが大切です。
7.まとめ
病気になると、いろいろなことが制限されてしまいます。
毎日を笑顔で、楽しく、充実して過ごすためにも、健康が第一です。
万能のタンパク質である、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やし、いつまでも、若々しく、元気で過ごしましょう!