低体温からくる体の異変、気づいていますか?温活とヒートショックプロテイン(HSP)で免疫力アップを!!

低体温からくる体の異変、気づいていますか?温活とヒートショックプロテイン(HSP)で免疫力アップを!!

低体温に悩む女性

近年、平熱が36℃以下という、低体温の人が増えているといわれています。
極度なダイエットストレス、そして何より、日頃の生活習慣が原因だとか・・・

冷たい飲み物や食べ物、摂りすぎていませんか。
そんな些細なことが、低体温へと結びつく可能性が・・・

低体温は病気ではありませんが、放っておくと冷え性や生理不順など、体に、さまざまな不調をきたす原因になります。

そうなる前に、体を温めることが大切です!
体を冷やさず、温める生活をすることで、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やし、免疫力をアップさせましょう。

伊勢香里

この記事は伊勢香里(56歳)が執筆しました

人気女性誌の元読者モデル

美と健康について好奇心旺盛で、いつのまにかストレピアの虜に!無理をしすぎず、頑張りすぎず、日常生活で若さと美しさを育んでいくためのお役立ち情報を発信していければと思っています。

1.低体温とは!ヒートショックプロテイン(HSP)不足も原因?!

体温計で体温を測る

一般的に、平熱が35℃台を低体温といいます。
現代の生活スタイルの影響もあり、日本人の平熱が低下傾向にあるといわれています。

私は冷え性だから、低体温かもしれない!と思いがちですが・・・
手足などの末端だけが冷えるのが「冷え性」で、深部体温が低いのが「低体温」とされています。
冷え性で手足などが冷えるのは、低体温だからではなく、自律神経の乱れやホルモンの乱れ、ストレスなどが原因です。冷え性でも、平熱は平均的(36℃台)ということも、多くみられます。

低体温は体の隅々への血行が悪くなるため、免疫力や代謝が低下します。
体温が約1℃低下すると、代謝は約12%、免疫力は約30%もダウンします。
低体温は、美容や健康にさまざまな不調を引き起こすことにつながります。

低体温を治すには、体を冷やさない、すなわち、体を温めることが大切になってきます。
日頃の生活習慣や食生活を、少し見直すことで、改善できます。
体温が上昇することにより、体内にヒートショックプロテイン(HSP)が増え、免疫力アップにつながっていきます。

2.その生活習慣が低体温に!

ソファーでごろごろする生活習慣

低体温の原因は、生活習慣に多く関わっています。

食生活の乱れ
冷たい物を飲みすぎたり、夏野菜、トロピカルフルーツなど体を冷やす食材を摂りすぎるなど、食生活の乱れは体温の低下につながります。

運動不足
乗り物や家電の充実により、生活は便利になりましたが、その一方、日常生活において運動量が低下しているのが現実です。
運動量が低下することにより、筋肉量が減少し、体温の低下をもたらしています。
筋肉が減少すると、それだけ熱を作る働きが弱くなります。

エアコンを使った生活によって、汗をかきにくい環境であったり、ストレスや自律神経の乱れなども、低体温の原因になります。
ストレスによって分泌するホルモンは、筋肉を分解することによって、ストレスを緩和するため、ストレスが強いと筋肉量が減少し、その結果、低体温になってしまうのです。

普段、何気なく過ごしている生活の中に、低体温の原因は隠れています。

3.体調不良は低体温のせい?!

首の不調が苦しそうな女性

低体温は、体にさまざまなデメリットをもたらします。

・免疫力が低下することにより、風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなる
・花粉症、敏感肌、鼻炎などのアレルギー症状が出やすくなる
・代謝が落ちるため、老化や肥満につながりやすい
・皮膚や髪のターンオーバーに影響し、肌荒れ、白髪、抜け毛などのトラブルにつながりやすい
・ホルモンバランスの乱れから、便秘、月経不順、不妊などに影響する

なんだか体がだるい、体調がいまひとつ、よく風邪をひくという人は、低体温が原因かもしれません。

4.低体温を改善するには温活!ヒートショックプロテイン(HSP)で効果UP!

温活効果で汗を拭く女性

低体温を改善するためには、体温を上げることが必要です。 明らかな病的原因がなければ、体を冷やさず、温める生活をすることで改善されます。 体が温まることにより、免疫力も活性化します。

入浴

日常生活において、体温を上げるために取り入れたい習慣のひとつが入浴です。
寒い冬だけでなく、夏も冷房などで体が冷えています。
シャワーで簡単に済ませる人も多いようですが、ゆっくり湯船に浸かって、体を温めることで、低体温の改善につながります。

そして、入浴を少し工夫してみることで、さらなる効果が期待できます。
HSP入浴法を、週に2日ほど取り入れてみませんか。
免疫力もアップし、健康、そして美肌にもつながります。

運動

加齢などにより、筋肉量が減少することでも、体温は低下します。
運動不足になっていませんか。
日常生活に、適度な運動を取り入れることで、体温の低下を防ぐことができます。

筋肉の約70%は下半身に集中しています。
下半身を鍛えることで、筋肉を効率よく増やすことができます。
太ももやふくらはぎ、お尻などを鍛えれば、体全体の筋肉量が増え、基礎代謝もアップします。
有酸素運動は、ヒートショックプロテイン(HSP)の増加にもつながります。
ヒートショックプロテイン(HSP)が増えることで、さらなる効果も期待できます。

入浴の前にスクワットをしてみたり、家事をしながらつま先立ちをする、など、日常生活の中に、取り入れてみてはいかがでしょう。

また、姿勢が悪いと、使うはずの筋肉を使わないうえに血流も悪くなります。
立つ、歩く、座るなどの基本動作の姿勢を美しく保つことも、体温上昇の大事なポイントです。

運動が苦手という方は、ウォーキングから始めてみてもいいかもしれません。
負担にならないように気をつけながら、運動不足を解消していきましょう。

食生活

バランスのよい食事は、すべての基本になります。
口当たりのいい、レタスやトマトなど夏野菜ばかり食べていませんか。
夏野菜が体に悪いわけではありませんが、食べ過ぎると体を冷やしてしまいます。
エネルギーの元になる炭水化物や脂質、熱を生み出す筋肉のもとになるたんぱく質など、バランス良くしっかり食べましょう。
ゴボウ、大根などの根菜や、ニンニク、生姜、とうがらし、山椒、ネギ等の香味野菜などは、体を温めてくれるので、おすすめです。

また、糖分をエネルギーや熱に変えるためには、ビタミンB1、B2や鉄、亜鉛、セレンなどのミネラル類が必要です。糖分を効率良くエネルギーに代えるために、ビタミンやミネラルを豊富に含む野菜、海藻、きのこなどを積極的に食べるようにしましょう。

食べ過ぎることなく、腹八分目を心がけ、 朝昼晩とバランスのとれた食事をするように心がけましょう。

5.ヒートショックプロテイン(HSP)で、低体温の改善を!(まとめ)

低体温の改善には入浴も効果的です

体調不良や、ニキビなどの肌荒れ、冷え症、アレルギー症状など・・・
さまざまなトラブルは、体質ではなく、低体温が原因になっていることもあります。

まず、自分の平熱を知るところから始めましょう。
平熱を知るには、3 ~4日間、朝・昼・夜の体温を測って平均値を出します。

もし、35℃台の低体温なら・・・
日常生活に、体を温める、温活を取り入れることが必要です。
入浴や運動をすることで、体の深部体温を上げることを心がけましょう。

加温(体を温めること)は、低体温だけでなく、健康や美肌に効果があります。
入浴や運動を少し工夫するだけで、体内に、ヒートショックプロテイン(HSP)が増え、さまざまな魅力ある効果が得られます。

ヒートショックプロテイン(HSP)とは、傷んだ細胞を修復するという特徴を持ったタンパク質です。
熱ショックタンパク質とも呼ばれ、すべての人間の細胞のなかに、元々あるタンパク質のひとつです。
体に熱による刺激が加わったとき、つまり体温の上昇するタイミングで作られます。

まず、HSP入浴法
お湯の温度42℃で入浴10分、41℃で入浴15分、40℃で入浴20分が目安といわれています。週に2回程度の割合で行うことで、ヒートショックプロテイン(HSP)が増え、免疫力もアップし、健康や美肌を手に入れることができます。

そして、適度な有酸素運動
ハアハアと少し息が上がる程度の有酸素運動を1日30分以上、2週間継続すると、ヒートショックプロテイン(HSP)は効果的に増加するといわれています。
ヒートショックプロテイン(HSP)が増加することで、スタミナ増強や怪我予防、くわえて、代謝が活発になることから、ダイエット効果や免疫力アップにも効果があります。

コロナ禍である昨今は、体温を気にすることが増えたものの、自分の平熱を知っている人は、まだまだ少ないのではないでしょうか。
体の不調の原因は、実は低体温から来ているかもしれません。

体を冷やさず、温める・・・
生活習慣を少し見直してみませんか。
その少しの気配りで、あなたも健康と美肌を手に入れることができます。