更年期のイライラの解消はヒートショックプロテイン(HSP)でできる?!更年期と上手くつきあい、乗り切るために!

更年期のイライラの解消はヒートショックプロテイン(HSP)でできる?!更年期と上手くつきあい、乗り切るために!

更年期特有の症状を抱える女性

どうしても、マイナスのイメージの更年期。

原因はわからないけれど、怒りっぽくなったり、気持ちが沈みやすかったり、イライラしたり・・・・・それは、更年期の始まりかもしれません。

更年期は、年齢を重ねるうえで、誰もが通る時期です。

そんなときは、頑張りすぎず、ストレスをためず・・・ 年齢とともに減少する、ホルモンやヒートショックプロテイン(HSP)を上手に増やして、更年期と上手くつきあう方法を考えてみませんか。

伊勢香里

この記事は伊勢香里(56歳)が執筆しました

人気女性誌の元読者モデル

美と健康について好奇心旺盛で、いつのまにかストレピアの虜に!無理をしすぎず、頑張りすぎず、日常生活で若さと美しさを育んでいくためのお役立ち情報を発信していければと思っています。

1.更年期は人生のプロセス・・・ヒートショックプロテイン(HSP)でストレス解消!

更年期特有の疲れやすを感じる女性のイラスト

女性は、年齢とともに4つのライフステージ・・・思春期、性成熟期、更年期、老年期を経験します。
更年期は、女性が年齢を重ねれば、必ず通るプロセスなのです。

個人差はありますが、50歳前後の年齢で閉経を迎え、この閉経の時期をはさんだ前後10年間(一般的に45〜55歳頃)を更年期といいます。

年齢を重ねるごとに卵巣の機能は低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少することで、ホルモンのバランスが崩れ、心身にさまざまな不調があらわれます。

女性ホルモンは、脳の視床下部から脳下垂体、そして卵巣へと指令が伝えられることにより、分泌されます。視床下部には自律神経を司る働きがあるため、更年期に女性ホルモンが急激に減少すると、自律神経も乱れてしまいます。

自律神経が乱れてしまうことで、顔がほてったり、汗をかきやくなったりといった症状があらわれます。その他にも、めまい、肩こり、頭痛、皮膚の表面に蟻がいるようなムズムズ感(蟻走感)など、人により、さまざまな症状があり、その程度、強さはまちまちです。

更年期のさまざまな不調を更年期症状といい、仕事や家事など日常生活に支障をきたしてしまうほどの重いものを更年期障害といいます。

まずは、リラックスタイムを設けるのは、いかがでしょう。
温かいお風呂にゆっくり浸かったり、好きな音楽を聞いたり、体を動かすのもいいかもしれません。
入浴運動は、体内にヒートショックプロテイン(HSP)を増やしてくれます。
ストレスに立ち向かい、損傷を受けた細胞を修復し、身体を元気にしてくれます。

2.更年期のイライラ、運動でリラックスを!

適度な運動で更年期と向き合う女性

更年期は、体調が、いまひとつよくなかったり、ついつい体を動かすのも面倒になりがちですが、更年期症状の緩和には、適度に体を動かす=運動がおすすめです。

女性ホルモンが減少する更年期以降は、肥満や生活習慣病、骨粗鬆症などになりやすい時期です。これらを予防するためにも、運動はとても大切です。また、精神的にふさぎがちになるため、ストレス解消にもつながります。

更年期には、有酸素運動、リズミカルな運動、そして、ストレッチがいいといわれています。
有酸素運動は、酸素を十分に取り入れながら、全身の筋肉をリズミカルに収縮できるものが多くあります。
たとえば、ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳、ダンスなどです。
激しい運動をする必要はありません。楽しく、無理なく、続けられるものが理想です。

運動を行うことで、爽快感や達成感を味わうことができ、ストレスの発散やリラックス効果が得られます。体が適度に疲れることにより、良質な睡眠にもつながります。

有酸素運動は、体力や持久力の維持増進、酸素利用率の増加、脂肪代謝の促進などに効果があるため、生活習慣病の予防にもつながります。

また、有酸素運動は、体内にヒートショックプロテイン(HSP)を増加させてくれます。
ヒートショックプロテイン(HSP)は、加齢やストレスで傷ついた細胞を修復してくれるので、疲れがとれ、元気な体へと導いてくれます。老化やアンチエイジングにも効果があります。

3.更年期で減少したホルモンは食事でケアを・・・抗酸化にはヒートショックプロテイン(HSP)!

イソフラボンを多く含む食品

更年期など年齢を重ねると、それまでの食事の好みが固定化し、新しいものを食べないといった、こだわりがでる方もいます。
更年期に不足しがちな栄養分がとれないままでいると、症状を悪化させてしまいます。
高血圧や糖尿病などの生活習慣病を発症しやすい時期でもあるので、食生活をきちんと見直すことが、とても大切です。

大豆に多く含まれているイソフラボンは、女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをし、女性の美しさや、若々しさの手助けをしてくれます。
大豆イソフラボンは、エストロゲンの不足を補い、更年期症状の改善に加え、骨量を増やしたり、コレステロール値の上昇を抑える作用があります。更年期の女性には欠かせない食品なのです。
是非、煮豆や納豆、豆腐、おからなどの大豆食品を日々の食事に加えてみましょう。

更年期といえば、女性のイメージですが、最近では男性の更年期も話題になっています。
女性ではエストロゲンという女性ホルモン、男性ではテストステロンという男性ホルモンの減少がみられます。

男性のテストステロンの生成を助ける栄養素が、ミネラルのひとつである亜鉛です。
亜鉛を多く含む食品には、牡蠣などの魚介類、海藻類、ナッツ類、レバーなどがあります。ビタミンCと一緒に摂取することにより、効率よく吸収されます。

免疫力を低下させないために、抗酸化ビタミン(ビタミンA、C、E)の摂取も大切です。
抗酸化作用、免疫力を高めるには、体内のヒートショックプロテイン(HSP)が大きな役割をします。
加齢とともに減少してしまっているヒートショックプロテイン(HSP)を、運動入浴で増やしておくことが重要になってきます。

4.女性ホルモンとヒートショックプロテイン(HSP)を増やし、更年期と上手くつきあう!(まとめ)

更年期の変化と上手に向き合う夫婦

更年期では、卵巣機能の低下から、女性ホルモンの分泌量が減少することにより、自律神経の調和が乱れ、さまざまな症状があらわれます。

また、加齢に伴い、体内のヒートショックプロテイン(HSP)生成量が減少することで、ストレス、そして、免疫力の低下へとつながっていきます。

ヒートショックプロテイン(HSP)の中には、加齢により低下した女性ホルモンを、より効率的に作用する働きもあるため、入浴や適度な運動により、減少を防ぐ必要があるのです。

更年期に特有の症状のひとつである、ホットフラッシュ。
ホットフラッシュは、汗をかきにくい人や、冷え症の人に多くみられるといわれています。
冷え症の改善には、血液の循環を改善し、末梢まで血液が流れるようにすることが大切です。
体を温めて血流を改善させる必要があるため、入浴が効果的といえます。

減少したヒートショックプロテイン(HSP)を効率的に増やすためにもHSP入浴法がおすすめです。 42℃なら10分、41℃なら15分、40℃なら20分が目安です。
週に2回ほど取り入れることで、血流が改善され、疲れがとれ、免疫力が上がります。

体を温め、ヒートショックプロテイン(HSP)の減少を補い、自分自身の治癒力を高めることが重要になってきます。

それに加え、栄養バランスの取れた食事、適度な運動、質のいい睡眠を心がけ、規則正しい生活を送ることが、更年期症状の緩和には大切です。

どうしてもつらいときは、我慢せずに、心療内科や婦人科の診療を受けるのもひとつです。漢方薬やホルモン剤などで、改善されることもあります。

仕事も家事も100% にしなくては!と力を入れ過ぎず、ときには、70%くらいできていればよし!と思える、心の余裕を持つことも必要です。
無理をせず、つらいときは休む・・・更年期に振り回されることなく、上手くつきあっていきましょう。