シャワーだけで、疲れって取れる?!シャワーの上手な使い方と、噂のHSP入浴法!

シャワーだけで、疲れって取れる?!シャワーの上手な使い方と、噂のHSP入浴法!

ヒートショックプロテインとシャワー

入浴は、人間にとって、1日の疲れを癒すために欠かせないものです。

帰宅後、湯船にゆっくり浸かり、身も心もリラックス!
体内にヒートショックプロテイン(HSP)を増やし、お肌ツヤツヤ美人に!
理想ではありますが・・・本当に疲れている時や、時間がない時は、ついついシャワーだけで、済ませてしまうこともあります。

シャワーだけでも疲れを軽減する方法や、サウナや、HSP入浴法。 入浴方法には、いろいろあります。
その時々に応じて、ストレスなく、上手く、使い分けるといいかもしれません。

伊勢香里

この記事は伊勢香里(56歳)が執筆しました

人気女性誌の元読者モデル

美と健康について好奇心旺盛で、いつのまにかストレピアの虜に!無理をしすぎず、頑張りすぎず、日常生活で若さと美しさを育んでいくためのお役立ち情報を発信していければと思っています。

1.シャワーでヒートショックプロテイン(HSP)は増える?!

シャワールームのイラスト

忙しくて湯船につかっている時間がない、夏は暑くてお風呂に入りたくない、このような経験は、誰しもあるかと思います。

湯船にゆっくり浸かり、体を温めると、体内のヒートショックプロテイン(HSP)が増え、美容や健康維持にとても効果があります。 しかし、シャワーだけでヒートショックプロテイン(HSP)を増やすことはできません。

そこまでの効果は得られないものの、シャワーを浴びるだけでも、良質な睡眠に導くことは可能です。

シャワーを浴びて、体の汚れや汗を流した爽快感は、副交感神経の働きを高めます。
これにより、眠りに必要なリラックス効果が得られます。

少し高めの温度で、いつもより少し長い時間、全身にシャワーをかけるのがおすすめです。
表面体温が一時的に高まることで、その後の放熱作用で深部体温(身体の内部や脳の温度)を低下させることができ、リラックス効果が得られ、良質な睡眠が期待できます。

《夜にシャワーだけを使うメリット》

・忙しいときも短時間で疲れを緩和できる
・湯船にお湯を溜める時間が省ける
・汗を流すことにより、さっぱりできる

《夜にシャワーだけを使うデメリット》

入浴には、血行を促進して疲労物質の排出を促す「温熱効果」、身体をほどよく締め付けてむくみを改善する「水圧効果」、無駄な筋肉を使わずにリラックスできる「浮力」があるといわれています。
シャワーだけでは得られない効果なのです。

2.シャワーを効果的に!・・・ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすには?!

花びらを浮かべた足湯

忙しい、疲れた、面倒くさい、など・・・・・ どうしても湯船にゆっくり浸かることができない日もあるでしょう。

そんな時、シャワーだけで疲れを軽減する、ひと工夫があります。

・首を温める

首を温めて血流が改善すると疲労物質が押し流され、自律神経のバランスが整います。 また、凝りもすっきりすることで、リラックス効果を得ることができます。

シャワーの当て方のポイントは、シャワーヘッドをなるべく皮膚に近づけることです。 なるべくお湯の塊として、皮膚が感じることができるように、シャワーを近づけると効果的です。 マッサージをするようなつもりで温めるのも大切です。

シャワーを浴びた後、たとえば髪を乾かす時に、ドライヤーを首の後ろにあてたり、 蒸しタオルをあてたりして、首を温めると、より効果的です。

・シャワーを浴びながら、足湯も!

体や髪を洗うときに椅子に座り、お湯を溜めた風呂桶や洗面器に足を浸けておくようにすると、ただシャワーを浴びるよりも、ずっと疲れが取れやすくなります。
温度は少し熱めの43℃くらいが、おすすめです。
炭酸系の入浴剤を入れると、より体が温まり、血液の流れも良くなります。

疲労回復には、血液の流れを良くして、体にたまった疲労物質の排出を促しましょう。

疲れをとったり、リラックスするには、首や足(末端)を温めるなど、少しでも温熱効果が得られるように工夫することが大切です。

本当に疲れているときは、少し面倒くさくても、湯船にゆっくり浸かるのが一番です。
ヒートショックプロテイン(HSP)が増えれば、リラックス効果だけでなく、体もお肌も、健康で元気になります。

3.朝のシャワーと、夜の入浴

おすすめの朝シャワー

眠気がまだ残る朝にシャワーを浴びて、すっきり爽快!
一日を気分よく始めたいという方も多いようです。

朝シャワーのメリットは・・・・・

1)交感神経を刺激して、目覚めがすっきりします

朝起きてシャワーを浴びると、眠気が吹き飛び、すがすがしい1日を迎えられます。

人間の体の自律神経には、交感神経と副交感神経があります。
眠っている間は、副交感神経が活発になり、リラックス状態となっています。
朝、シャワーを浴びて刺激を受けることで、交感神経のスイッチが入り、体を活動状態にうまく切り替えてくれる効果が得られます。

目覚めを促すツボがあるうなじの少し上から背中にかけて、20秒ほど冷水を当てるとさらに眠気がすっきりします。

2)代謝を活性化することで、ダイエット効果が期待できます

シャワーで温かいお湯を浴びると、体の血行がよくなり、代謝が活発になります。 朝シャワーをすると、朝から代謝が活発になり、早い時間からエネルギー消費が行われることで、ダイエット効果が期待できます。

また、体の血行が良くなることで、寝ている間に下がった体温が温められますので、冷え性にお悩みの方にもオススメです。

3)体臭予防にも効果的です

人間は、寝ている間に、コップ一杯ほどの汗をかくといわれています。
また、寝ている間には、皮脂の分泌が行われていますので、雑菌が繁殖したり、酸化したりすることで、体臭の原因になります。
朝にシャワーを浴びて、汗や皮脂を洗い流すことで、体臭の予防につながります。
洗い流すことで、お化粧のノリも、よくなります。

朝シャワーのデメリットは・・・・・

・バタバタしている朝は、洗い残しやすすぎ残しが多くなります

朝は、誰でも忙しいものです。
限られた時間の中で、急いで洗うことで、洗い残しやすすぎ残しが多くなりがちです。
シャワーでしっかり落としきれず、シャンプーが残っていると、痒みやフケなど、頭皮のダメージや乾燥の原因になります。
頭皮湿疹の原因になることもありますので、気をつけましょう。

・頭皮の皮脂膜が薄くなり、紫外線の影響を受けやすくなります

人間の頭皮は、薄い皮脂膜で保護されており、さまざまな刺激から守られています。
シャンプーの後は、一旦洗い流されて、数時間かけて、また新しい膜が作られます。
シャワーによって、頭皮の皮脂膜が洗い流された状態で外出すると、頭皮が紫外線などの刺激を直接受けやすくなってしまいます。
抜け毛や薄毛の原因になる恐れがありますので、日傘や帽子をなどで、紫外線対策をして外出することが大切です。

・ヒートショック現象で、体に負担がかかる恐れがあります

朝シャワーを浴びる際に、最も注意しなければならないのが、ヒートショックです。
ヒートショックは急激な温度変化によって体に大きな負担がかかる現象で、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす恐れもあります。
ヒートショック現象は、家の中の温度差が大きい冬に多く起こります。
冬場に朝シャワーをするときは、脱衣所や浴室内の温度をなるべく上げておくなど、急に熱いシャワーを浴びたりして体に負担をかけないように注意しましょう。

また、起きてすぐの朝風呂も同様に危険です。 起きてすぐに、お風呂場に直行することは避け、まずは陽の光を浴びたり、新聞を読んだり・・・一息ついてから、入ることをおすすめします。

朝のシャワーには、さまざまなメリット、デメリットがあります。

入浴によるリラックス効果や、疲労回復効果を望むには、忙しい朝のシャワーだけでは、少し物足りないのではないでしょうか。
ゆっくりと湯船に浸かって、一日の疲れを癒す・・・入浴には、そんな醍醐味があります。

4.シャワーだけでは得られない効果、HSP入浴法!(まとめ)

シャワー前の準備

シャワーは、手軽にできるというメリットもありますが、湯船に浸かるほどの効果は得られないというデメリットもあります。

シャワーだけでは体温も十分に上がらないため、お風呂がもたらす温熱効果がしっかりと発揮されません。体が温まらなければ、血液が循環せず、疲労回復効果も低くなってしまうのです。

疲れをとるためには、やはり、湯船に浸かることが大切です。
体に熱ストレスをかけることで分泌されるタンパク質、ヒートショックプロテイン(HSP)が、細胞の損傷を修復したり、抗ストレス、また免疫力を高めてくれます。
ゆっくり湯船に浸かって、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすことが、疲労回復に繋がるといえます。

HSP入浴法とは・・・・・
お湯の温度42℃で入浴10分、41℃で入浴15分、40℃で入浴20分が目安といわれています。週に2回程度の割合で行うことで、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすことができます。

忙しく、ついシャワーで済ませてしまう日もあると思います。
シャワーで済ませる場合は、浴び方を少し工夫することが大切です。

また、シャワーを浴びる際は、楽しいことを考える時間にすることも、おすすめです。
その日の仕事の達成感を味わったり、週末の予定を考えたりする時間にすれば、オンとオフの切り替えができ、よりリラックス効果が得られるでしょう。

シャワーと入浴、その時々に上手く活かすことで、充実のお風呂タイムを、お楽しみください。

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