肌のキメを整えるためには身体に備わっている特殊たんぱく質のHSP70やHSP47などヒートショックプロテインの働きが重要です!
今の時代、化粧品も進化し、みなさんメイクも上手になり、メイクをすればほとんどの人がきれいになれますが、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やす美容法は、コラーゲンやその他のたんぱく質のダメージを修復し、常に元気なたんぱく質や細胞にしてくれると共に、免疫力も高めるので、体の中から肌を美しくしてくれます!!
1.肌に与えるヒートショックプロテイン(HSP)の種類と効果
ヒートショックプロテイン(HSP)は、肌のダメージを修復して、紫外線やストレスなどが起こすダメージから肌を守ります。 また、ヒートショックプロテイン(HSP)の種類によっても効果が変わってきます。
1-1 HSP70
ダメージによる異常を、一度分解して正常に戻す働きがあり、リフレッシュした肌に生まれ変わります。
また、コラーゲンの生産を持続させてシワを防ぎ、シミの原因となるメラニンの生産を抑制してシミを防ぎます。
1-2 HSP47
たまご肌を保つのに欠かせないコラーゲンの生成に働きます。
疲労や老化、ストレスで歪んだコラーゲンを、正しいカタチにリフレッシュさせてくれます。肌のハリを高め、シミやたるみを防ぎ、肌荒れを防ぎます。老化の素である活性酸素から守ってくれます。
1-3 HSP32
病気や老化の素とも言われている活性酸素を無害化してくれます。
アンチエイジングとして健康と美容に働きかけ、体力や代謝を上げてくれます。
1-4 HSP60
細胞内のミトコンドリアへたんぱく質を送り届けて、体を動かすエネルギーを作り出す働きをしてくれます。
また、たんぱく質は、キレイに整っていないと免疫や代謝、身体をつくる働きが鈍りますが、このHSPはたんぱく質がキレイに整っている状態をキープさせて、病気の原因を防いでくれます。
1-5 HSP104
たんぱく質の絡まりを防ぎます。たんぱく質は長いひも状になっています。
その為、疲労やストレスによって、ひもが絡まり、本来の働きが出来なくなってしまいます。たんぱく質のひもが絡まるとアルツハイマーなどの病気の原因となりますが、HSP104はもとのたんぱく質の状態に戻してくれます。また、免疫力を上げて、癌などから守ります。
1-6 gp96
癌細胞などを、免疫細胞に知らせてくれます。 免疫力が上がり、様々な病状を防ぎ、ホルモンを活発にして炎症を抑えます。
1-7 HSP90
ホルモンを活発にして、吹き出物や胃炎などの炎症を抑えてくれます。
また、しわやたるみを防ぎます。
2.美肌の条件とは?
美肌になりたい!きれいな肌になりたい!とよく言いますが、そもそも美肌とは、どのような肌の事をいうのでしょうか?
美肌の条件とは・・・
●うるおいがある
水分量と油分のバランスがとれ、みずみずしく潤っている状態。
潤いのもとは水分であり、キープするのが油分です。
●なめらか
肌のキメが細かく整っており、すべすべしている。
肌の表面は、溝が走っておりその溝が均一に走っているのが理想です。
●ハリがある
ターンオーバーがスムーズに行われ引き締まった肌。
新陳代謝がスムーズだと、古い角質が表面にたまりにくく水分保持力もアップします。
●弾力がある
重力に負けず元に戻ろうとする力を持っている。
コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった弾力成分を生み出す真皮を、健やかにするには、やはり内側からの食事ケアが大切になってきます。
●血色がよい
くすみや色むらがなく、血液の巡りが良い。
肌に栄養がきちんと巡るよう血流を良くすることが、とても重要と言われています。
3.ヒートショックプロテイン(HSP)を増やす化粧品の選び方
では、ヒートショックプロテインの種類、効果は、分かったものの、ヒートショックプロテインの何を意識して選べばいいのでしょうか?
これには、秋から冬にかけての寒暖差が関係していると言われており、寒暖差は、自律神経の乱れを引き起こし、自立神経が乱れる事で体に不調を起こします。
さらにこの寒暖差以外にも、冬は、イベントごとが多く疲れやすい季節なので、溜った疲労による体調不良も、冬バテの原因の1つだと言えるでしょう。
ヒートショックプロテイン(HSP)の種類で選ぶ
先程ご紹介したようにヒートショックプロテイン(HSP)には、複数の種類があります。
をれぞれ効果が異なりますので、症状に合わせて選びましょう。
ヒートショックプロテイン(HSP)をプラチナナノ化し、吸収力や持続力を高める、プレミアムヒートショックプロテイン(HSP)などもあります。
ヒートショックプロテイン(HSP)の質で選ぶ
ヒートショックプロテイン(HSP)配合と記載されていても、合成なのか天然成分なのか、各社異なります。
そのため化粧品に配合されているヒートショックプロテイン(HSP)がどのようなものか、確認する必要があります。
※小さな分子であればあるほどより多く肌内部に届ける事ができ、より肌内部の根本力を高める効果が期待できます。
ヒートショックプロテイン(HSP)以外の成分で選ぶ
エクトイン、ナールスゲン、βグルカンなどの成分は、ヒートショックプロテインの生成を誘導し、何倍にも増やしてくれる働きがあります。
ヒートショックプロテイン(HSP)は、重要なエイジング成分ですが、それだけで肌悩みが解決し、若々しい肌になれるわけでは、ありません。
その他の成分が肌に刺激や負担を与えてしまう、石油系油脂やアルコール、合成着色料のような添加物や成分が配合されていては、元も子もなくなってしまいます。
ヒートショックプロテイン(HSP)の他にどんな成分が配合されているのかも、チェックしましょう。(原料参照)
4.ヒートショックプロテイン(HSP)を増やす洗顔法
1.洗顔料は使わず、42度のお湯を用意し3分間顔にかけ続けます。
2.顔が十分に温まったら、そのお湯が冷めないうちに、蒸しタオルを作り、タオルで顔をおおって2~3分保温します。
3.タオルを外し、顔が温かい内に丁寧に保湿ケアをします。
5.ヒートショックプロテイン(HSP)を増やす運動方法
ヒートショックプロテイン(HSP)とは、その名の通り、熱ストレスによって体内に増えるたんぱく質のことです。
最近話題のヒートショックプロテイン(HSP)入浴法の他、サウナやエステ、サロンでのスチーマーなどもヒートショックプロテイン(HSP)を増やす事ができますが、運動でも増やす事ができます。
●1日10分の運動ではヒートショックプロテイン(HSP)を増やす事は、できず、30分以上の運動を2週間続けると有意にヒートショックプロテイン(HSP)が増加します。
ゆっくりなジョギング(心拍数が変わらない、疲れない程度)と普通のジョギングで比べたところ、ゆっくりなジョギングではヒートショックプロテイン(HSP)は増えず、普通のジョギンでは、有意にヒートショックプロテイン(HSP)は増加しました。
結果としては、身体への負荷の無い運動(疲れない、ゆっくりな散歩)では、ヒートショックプロテイン(HSP)は増加しませんが、自分がきついなと思うくらいの負荷が加わる運動であれば、ヒートショックプロテイン(HSP)は増加するという事が分かりました。
お風呂嫌いの方は、運動でヒートショックプロテイン(HSP)を増加させてはいかがでしょう。
ちょっと疲れるくらいのジョギングを毎日30分、2週間程続けてみてください!
●また、運動をやり過ぎると逆にヒートショックプロテイン(HSP)は減少するので、ヒートショックプロテイン(HSP)が最高になる適切な運動をしましょう。
また、運動が体に良いことは、広く知られていますが、その原因の1つは、運動によって全身の細胞にヒートショックプロテイン(HSP)が増加し、体(細胞)を元気にするからです。
6.ヒートショックプロテイン(HSP)を増やして老化速度を遅くする食事法
●バランスのよい食事
ヒートショックプロテイン(HSP)の材料となる良質のたんぱく質を増やすために、1日3食バランスの良いメニューを食べることが一番重要です。
●キノコ、海藻類を食べる
キノコや海藻にはヒートショックプロテイン(HSP)を増やすβグルカンという成分が多く含まれているので、積極的に摂るようにしましょう。
●辛い食べものを食べる
取りすぎは、良くないですが、辛い食べものは、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やす刺激になります。
●お酒は、始めにビールから飲みましょう
アルコールの刺激もヒートショックプロテイン(HSP)を増やす作用があります。
ただ、先に度数の低いもの(ビールは3~5%)で胃を慣らしておくことが大事で、その後度数10%前後の焼酎や日本酒、ウイスキーなどを飲んでも、胃粘膜細胞がダメージを受けにくくなります。
7.まとめ
コラーゲンを食べたからといって、そのまますぐにコラーゲンが増えるわけでは、ないですが、食事で体が作られていくように、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やす運動、食事、化粧品で自分自身のヒートショックプロテイン(HSP)の働きを高めて増やし、質の高いコラーゲンを作り、年齢に左右されない美肌をめざしましょう!!