気になる、顔のたるみ・・・加齢のせいだけではありません!たるみの予防には、ヒートショックプロテイン(HSP)?!
顔のたるみは、見た目の年齢に、大きな影響を与えます。
実際の年齢より老けて見えたり、疲れて見えたりと、女性にとっては、深刻な悩みです。
年齢を重ねると、目尻や眉尻が下がってきます。これは、たるみが原因です。フェイスラインや顎がもたついた感じに見えるのも、お肌のたるみが影響しています。
加齢のためだから仕方ない、と諦めていませんか。
20代の頃の顔に!というのは難しいかもしれませんが、紫外線や乾燥、そして日々の習慣に気をつければ、たるみを感じにくい顔になることができます。
そして紫外線や乾燥の予防に欠かせないのが、ヒートショックプロテイン(HSP)です。加齢に伴うヒートショックプロテイン(HSP)の減少を防ぐことが、必要不可欠になってきます。
1.たるみの原因、ヒートショックプロテイン(HSP)で予防できる?!
たるみは、加齢だけでなく、さまざまな原因が考えられます。
筋肉の衰えと表情筋
年齢を重ねると、体の筋力が落ちていくのと同様に、顔の筋肉も衰えます。顔の筋肉が衰えると、その上の脂肪や皮膚を支えにくくなり、たるみへとつながります。
顔の筋肉は、感情や心理を表すための筋肉、すなわち、表情筋というものです。加齢による筋肉の衰えも、たるみやしわの原因になりますが、普段、顔の表情の変化が乏しく、あまり動かさないでいると、顔の筋肉=表情筋は衰えます。
表情筋が衰えると、肌を十分に支えられなくなり、実際の年齢よりも、たるみやしわが目立つことがあります。
加齢や無表情などが原因で、筋肉が衰えることより、たるみが生じます。
乾燥
お肌が乾燥すると、皮膚の新陳代謝が落ちてしまいます。お肌のターンオーバーがうまくいかず、角質が剥がれにくくなることで、皮膚表面の乾燥が進み、お肌の深層部まで乾燥を起こしてしまいます。
真皮層や表皮の保湿が十分でないお肌は、ハリや弾力を失い、たるみの原因になります。
お肌の弾力を生むヒアルロン酸、お肌の土台となるコラーゲン、バリア機能を助けてくれるセラミドは、お肌の保湿のために欠かすことのできない成分ですが、すべて年齢とともに減ってしまいます。
特に空気が乾燥する季節は、お肌の外側からも水分が奪われてしまうため、保湿ケアが大切になってきます。
紫外線
お肌にとって、紫外線も大敵です。
波長が長いUVA(紫外線A波)は、お肌の深部の真皮にまで到達し、ハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを作り出す繊維芽細胞に損傷を与えます。皮膚の内部で活性酸素を生みだし、コラーゲン繊維を硬くし、ダメージを与えます。真皮の多くはコラーゲンで形成されているため、UVAを浴びた肌は弾力を失い、しわやたるみといったお肌トラブルへとつながります。
UVB(紫外線B波)は、お肌の表面で吸収されるため、お肌の奥の真皮層まで達することはほとんどありませんが、UVAより強いエネルギーを持ちます。細胞を損傷して、火傷のように赤くなったり、メラニン色素が沈着して褐色になったりすることで、シミやソバカスの原因になります。
紫外線を長年浴び続けていると、光老化が起こり、たるみや、しみ、しわなどの肌トラブルが生じることになります。加齢などにより、お肌に潤いが少ないと、紫外線を浴びた時のダメージも大きくなってしまうのです。
睡眠不足などの間接的要因
筋肉や皮膚の衰えは、顔のたるみの直接的要因ですが、それらを引き起こす間接的な原因も存在します。
人間は、良質な睡眠を取ることで、成長ホルモンを分泌し、細胞の生成やターンオーバーを促して、健やかな体やお肌を保っています。
睡眠不足で成長ホルモンの分泌が減少してしまうと、ターンオーバーが乱れてしまい、コラーゲンなどの減少を早め、お肌のたるみや、脂肪がつきやすい体になってしまいます。自律神経や再生機能の乱れも引き起こすので、筋肉の衰えにもつながります。
体やお肌の衰えを抑制するためには、良質な睡眠をとることは不可欠です。
年齢肌に負けないためには、日頃から体内にヒートショックプロテイン(HSP)を増やしておく必要があります。ヒートショックプロテイン(HSP)が増えることで、紫外線や乾燥から、お肌を守り、しいては、たるみなどの肌トラブルの回避へとつながります。
2.たるみのないお肌にするために、早めのケアを!
たるみが、気になり始めたら、早めにケアすることが大切です。
表情筋エクササイズで顔の筋肉を鍛える
表情筋には、口輪筋(こうりんきん)、小頬骨筋(しょうきょうこつきん)、大頬骨筋(だいきょうこつきん)などがあります。
意識して口元を動かしたり、表情を大きくしたり、口元の筋肉を鍛えることで、たるみの改善、予防へとつながります。
たとえば、あいうえおエクササイズ・・・
「あ」の形は、口全体、特に上下を意識して大きく開きましょう
「い」の形は、口を真横に広げるようにしましょう
「う」の形は、口をすぼめて、突き出すようにしましょう
「え」の形は、笑顔を意識して、口角をあげるようにしましょう
「お」の形は、口を大きく開くときに、鼻の下をのばすよう意識しましょう
実際に声を出さなくて大丈夫です。顔の筋肉が疲れてきたなと感じるまで行うことが目安です。
保湿ケア
乾燥は、皮膚のバリア機能を低下させ、エラスチンやコラーゲンを破壊します。しっかりと保湿ケアをすることで、潤いとハリのあるお肌になり、たるみの改善へとつながります。
化粧水や乳液はもちろん、乾燥しやすい目元や口元は、クリームでケアしましょう。ゲル等の保湿力の高い化粧品で保水、保湿することで、乾燥を防ぎ、たるみのないお肌にしてくれます。
エイジングケアに欠かせないヒートショックプロテイン(HSP)配合の化粧品など、自分のニーズにあった基礎化粧品を選ぶことが大切です。
紫外線ケア
お肌を支えるコラーゲンやエラスチンといった皮下組織は、紫外線を浴びることでも、減少してしまいます。
紫外線量が多い季節だけでなく、1年を通して、日焼け止めやストール、日傘などで紫外線ケアをしっかり行いましょう。
潤いのお肌は、バリア機能が正常に働くため、紫外線の侵入を防ぎ、紫外線の影響を受けにくくします。日焼け止めだけでなく、保湿ケアをすることも、とても大切になってきます。
3.太りすぎや痩せすぎも、たるみの原因に?!
適正な体重をキープすることは、顔のたるみ対策においても、重要です。太りすぎることも痩せすぎることも、若々しさを損なう一因になってしまいます。
太りすぎ
太りすぎると、脂肪が増えます。過剰な脂肪は、表情筋では支えきれず、顔がたるんできてしまいます。特にたるみが出やすいのは、あごの下です。二重あごが気になるようになり出したら、気付かないうちに体重が増えているかもしれません。
痩せすぎ
痩せすぎによるたるみで、特に気になるのが、ほうれい線です。急激なダイエットは、今まで脂肪を覆っていた皮膚が余ってしまうため、たるみが生じ、ハリがなくなってしまいます。せっかく痩せたのに、ほうれい線やマリオネットラインが目立ち、老けた印象を与えてしまうことにもなります。
バランスのとれた食事や、適度に運動を行うことで、健康に過ごすことが、何より大切です。
4.乾燥は、たるみの大敵!ヒートショックプロテイン(HSP)で乾燥しらずのお肌に!(まとめ)
たるみを防ぐには、まずは、お肌が乾燥しないようにすることが大切です。
乾燥は、お肌が炎症を起こしている状態です。
保湿ケアをするとともに、体の中のヒートショックプロテイン(HSP)を増やすようにしましょう。
年齢とともに減少していくヒートショックプロテイン(HSP)を増やすことで、たるみやしみ、しわなど、アンチエイジングに大きな効果が期待できます。
ヒートショックプロテイン(HSP)は、お肌のダメージを再生し、紫外線などが起こすダメージから、お肌を守ってくれます。
そして、疲労や老化、ストレスで歪んだコラーゲンを、元の型に修復することで、お肌にハリを与え、たるみを防いでくれます。
ヒートショックプロテイン(HSP)を増やすには、入浴や運動があります。
お湯の温度は、40℃で20分、41℃で15分か、42℃で10分が目安です。
ヒートショックプロテイン(HSP)は、活性化している状態が3〜4日続くため、週に2度ほどHSP入浴法を行うと効果的です。
体の疲れからも、お肌はストレスを感じ、肌トラブルになります。
1日の疲れを、お風呂にゆっくり浸かることで解消し、リラックスした時間を作るのは、いかがでしょうか。
たるみなどの肌トラブルを防ぐには、日頃から、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やしておくことが大切です。
年齢に負けないお肌、そして、健やかな体を保つことは、活力ある毎日へとつながっていきます。