ヒートショックプロテイン(HSP)は、肌の糖化の救世主!?

ヒートショックプロテイン(HSP)は、肌の糖化の救世主!?

お肌の輝きがある肌とない肌
MASAKO

MASAKO

35年以上、化粧品・美容業界で美と健康に携わる仕事に従事してきた50代女性。いくつになってもイキイキと輝いて日々を楽しんでいくために必要な「身体と心と肌のメンテナンス」をテーマに、いろいろな情報を発信していきます。

若いころに比べて、
「フェイスラインがすっきりしない」
「あごの下の肉がたるんで2重あごに!」
「目の下のたるみが気になる」
「ほうれい線がくっきり!」など
肌のたるみによる老化サインは増えるばかり…

肌のたるみを引き起こす「糖化」はアンチエイジングの大きな課題です。

この糖化による肌老化に抗い、若々しさを守っていくための頼みの綱が若さのタンパク質「ヒートショックプロテイン」!

年齢とともに減少するヒートショックプロテインをしっかり増やしてハリと弾力を感じる若々しい肌を守り、育てていきましょう!

1.糖化とは?糖化でなぜ肌はたるむの?

糖化というのは、身体の中で余分な糖とタンパク質が結びついて、タンパク質が変性・劣化してAGEs(Advanced Glycation Endproducts:糖化最終生成物)という老化物質を作り出してしまう現象のこと。

私たちの身体の中で、タンパク質はあらゆる場所に存在しています。
タンパク質は身体を作っている筋肉、臓器、皮膚、骨、毛髪などの主要成分であり、また体の機能を調整するホルモン、酵素、抗体などの材料でもあります。

糖化により、血管の組織がもろくなると動脈硬化のリスクが高まり、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクも高まります。骨では骨粗鬆症、目ではドライアイや白内障なども、糖化が引き起こしていると言われています。
糖化は肌や髪、骨、筋肉など全身の老化を進ませ、肌不調や肌老化、体調不良や病気などの大きな原因となってしまうのです。

それでは、肌が糖化すると何が起きるのでしょうか?

若々しいハリのある肌、ぷるんと弾む肌を支えているのは、真皮にあるコラーゲン繊維とエラスチン繊維という繊維です。伸び縮みする伸縮性を持った2つの繊維が網の目のように張り巡らされていることが、肌の弾力性を支えています。

エラスチンやコラーゲンが肌の弾力と関係することを示す図

ハリと弾力を支える、コラーゲンやエラスチンもタンパク質!

ヒートショックプロテインは糖化によりダメージ(損傷)を受けたコラーゲンやエラスチンを修復、修復ができないものは分解排出。
さらに新しいコラーゲンの生成を促す働きもある優れたアンチエイジング成分なのです。

2.糖化による“老化ぐすみ”にもヒートショックプロテイン(HSP)

気になるたるみ

ハリと弾力を失い、たるみが進み、しわが増えると見た目年齢はぐっとあがってしまいます。私たちにとって悩みの種「たるみ」「しわ」の原因となる糖化から肌を守ってくれる救世主!それが“ヒートショックプロテイン”です。

ヒートショックプロテイン(HSP)は、もともと私たちの肌や体に存在している特殊なタンパク質。紫外線や熱、外部からの刺激物や精神的なストレスなどでダメージ(損傷)を受けないように肌の細胞を「守る働き」、ダメージ(損傷)を受けて構造がおかしくなったタンパク質を「修復する働き」、ダメージが大きすぎて修復できなくなったタンパク質を「分解して排出する働き」があり「ストレス防御タンパク質」とも呼ばれています。

ハリと弾力を支える、コラーゲンやエラスチンもタンパク質!

ヒートショックプロテインは糖化によりダメージ(損傷)を受けたコラーゲンやエラスチンを修復、修復ができないものは分解排出。
さらに新しいコラーゲンの生成を促す働きもある優れたアンチエイジング成分なのです。

3.糖化による“老化ぐすみ”にもヒートショックプロテイン(HSP)

くすみのある肌とない肌の違い

赤ちゃんの肌を見ると、みずみずしく、くすみも濁りもない清らかな透明感がありますが、年齢を重ねるにつれて肌は、ゆっくりと透明感を失っていきます。
若いころに透明感がない、顔がくすんでいると感じるときは、紫外線などの影響でメラニン色素が増えたり、乾燥で透明感が損なわれたり、代謝の乱れで角質が厚くなることなどが原因でしたが、さらに年齢を重ねていくと、だんだん肌が黄みがかってくすんできていることに気づきます。この“黄みがかったくすみ”は「黄ぐすみ」といわれ、肌の糖化によるものです。

ホットケーキのコゲは糖化の一例

ホットケーキの美味しそうな焦げ色も糖化の一例。
卵や牛乳などのタンパク質と、砂糖に含まれる糖質が過熱され結びついて生まれる老化物質AGEsによるものです。
AGEsは黄褐色をしているため、AGEsが体内に蓄積することで、肌は黄味がかってくすんでいくことから糖化は「こげ(焦げ)」と言われています。

この糖化による“黄ぐすみ”にも、ヒートショックプロテインは素晴らしい働きをしてくれます。

ヒートショックプロテイン(HSP)は、糖化によりダメージを受けて硬く黄褐色化したコラーゲンやエラスチンなどのタンパク質を修復したり分解して排出!

黄ぐすみを遠ざけて、若々しい透明感を守ってくれる素晴らしい働きをしてくれるアンチエイジング成分です。

4.糖化だけじゃない!肌の三大老化の原因をケアするヒートショックプロテイン(HSP)

糖化は、たるみや黄ぐすみの原因になるだけではなく糖化によって生まれる老化物質(AGEs)は炎症を引き起こし肌にダメージ(損傷)を与えてしまいます。

さらに“炎症”により増加した活性酸素で肌は“酸化ダメージ”を受けるという悪循環に!

なんと“糖化”は老化の三大原因と呼ばれる“酸化”と“炎症”も引き起こすのです。

ヒートショックプロテイン(HSP)は糖化によるダメージだけではなく糖化による炎症、炎症によるダメージ、酸化によるダメージから肌を守る働き、免疫力をサポートする働きなどを備え、まさに 全方位で肌を守ってくれる期待のアンチエイジング成分だと言えます。

5.ヒートショックプロテイン(HSP)を増やして若々しい肌に

ヒートショックプロテイン(HSP)は、もともと私たちの肌に存在している特殊なタンパク質ですが、年齢とともに減少。50歳前後をピークにどんどん減少していきます。

糖化から肌を守るために、ヒートショックプロテインたっぷりの肌にするにはどうしたらよいのでしょうか?
ヒートショックプロテインを増やす4つの方法をご紹介します。

ヒートショックプロテインを増やす方法「お風呂」「運動」「食事」「化粧品」

お風呂

ヒートショックプロテインは熱のストレスを加えることで生まれます。
40℃~42℃のお風呂で、10分から20分程度、体の芯までゆっくり温めるHSP入浴法やサウナなどはぜひ、取り入れたいものです。

HSPを増やす入浴法についてはこちらをチェック!

「入浴でHSPが増える?!・・・入浴好きな人の肌が美しいわけ」

運動

ヒートショックプロテインを増やすには、運動も有効です。
汗をかき、身体が温まる有酸素運動などの運動を30分程度続けることが必要だと言われています。有酸素運動は、糖化予防にもおすすめです。

HSPを増やす運動についてはこちらをチェック!

「適度な運動していますか?!HSPでいつまでも若く健康でいられるために」

化粧品

時間も負担も、我慢もしないでヒートショックプロテインを補い増やす方法の一つは、スキンケア。
ヒートショックプロテインは、一度増やしても徐々に減っていくので継続して増やしていく必要があります。
無理なく続けられる手軽な方法として、ヒートショックプロテインを補えるスキンケアは効果的です。

HSPを増やす化粧品についてはこちらをチェック!

化粧品は、まず基礎化粧品選びから!キレイの味方HSPで貴方も美肌美人に!!

食事(サプリメント)

時間も負担も、我慢もしないでヒートショックプロテインを補い増やすもう一つの方法は、食事。
ヒートショックプロテインを増やしてくれるという“βグルカン”を多く含むキノコや、身体を温める辛い物、良質なタンパク質などバランスの良い食事をとるようにすると良いでしょう。
直接ヒートショックプロテインを増やせるサプリメントを活用するのもおすすめです。

6.まとめ

糖とタンパク質が結びついて、タンパク質が変性・劣化しAGEsという老化物質を作り出してしまう糖化は、老け顔の原因となるたるみや黄ぐすみなどを引き起こす悩みの種であり、アンチエイジングの大きな課題です。

様々なストレスダメージ(損傷、劣化)からタンパク質を守り、修復し、分解排出、さらにする新しいコラーゲンの生成も促す働きのあるヒートショックプロテインは、糖化に対抗する救世主といえるのではないでしょうか!

年齢とともに減少するヒートショックプロテインをしっかり増やして、いつまでも若々しく、美しい肌を守り育てていきましょう!

※ヒートショックプロテイン(HSP)を増やす方法についてはこちらで詳しくご紹介していますのでご覧ください。

●入浴
「入浴でHSPが増える?!・・・入浴好きな人の肌が美しいわけ」

●サウナ
「サウナの驚くべき効果ヒートショックプロテイン(HSP)と血流促進の最強タッグ」

●運動
「適度な運動していますか?!HSPでいつまでも若く健康でいられるために」

●化粧品
化粧品は、まず基礎化粧品選びから!キレイの味方HSPで貴方も美肌美人に!!

くすみのない美しい肌

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